足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

トランプ相場が戻るか?

2017-04-21 07:43:55 | 投資戦略
世界の株価の雰囲気は一変した。アジアでは注目の香港株が急騰し、その人気が総選挙を控えたフランスに飛び、NY市場に移りナスダック指数の上昇が目を引き1%近い上昇になった。
ウォール街では雇用市場が好調で失業保険申請件数が大きく減少した。
先頭をきって上昇したのは主柱の銀行株でバフェットが大株主であるウェルズファーゴが急騰し、銀行株指数が+1.98%と急騰した。バイオ、医薬品、製造業、コンピュータなど、最近の人気株も軒並高で、投資家の心理が大きく好転した。
今週の前半にももたついた金融株では決算数字の悪化で売られたゴールドマン・サックスも急反騰した。バフェット銘柄であるウェルファーゴ、JPモルガン(個人勘定で大量投資)も上昇した。バフェットのバークシア・ハザウェイの投資部門の40%を占める金融株の人気化は、市場の空気を一変させる。東京市場を中心に運用する日本人投資家にはちょっと考えられない市場人気の内容である。
最近、もたついてきた主な銘柄の動きをみるとアメリカン・エクスプレス+5.92%、アップル+1.25%、アマゾン+2.86%、フエィスブック+1.53%、GS+1.85%と軒並高。トランプ相場の反撃が始まった感を受ける。

NY市場での金融のような存在感のある業種が欠如しているのが東京市場である。一時期はハイテク関連が主軸のひとつで、ソニーのほか、トヨタ自、パナソニックように世界でも存在感のある銘柄が外人の間で評価されたが、現在は不在。ウォール街ではアップル、グーグル、フエィスブック、アマゾンのほか、バフェットが主力の投資対象にする金融株が主座を占め、次代の成長業種であるバイオ関連もある。

最近の東京市場でひとり気を吐くのが任天堂(7974)である。連日、売買代金のビッグ3位以内を占める。しかし任天堂だけでは日本株の存在感を誇示するにはさびしい。今後の日本の産業界の将来の問題があるといえる。

毎日、東京市場の渦中にはいっていると、この種の問題意識を忘れがちだが、無視するわけにはいかない重要な点である。
知らず知らずのうちに、PCの相場画面のなかで、最近は存在感を大きく高めるのが消費関連である。企業の決算説明会に顔を出す回数が最近はめっきり増えた。

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