足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界株のエンジン全開

2017-04-26 06:26:30 | 投資戦略

世界の株価はエンジンが全開、アジアに始まった買い人気はヨーロッパに波及し、NY市場も2日間にわたってダウ平均が200ドル以上の上昇になった。
ITバブル崩壊でナスダック指数は80%も暴落しハイテク王国の米国の先行きに大きな懸念が漂ったこともあったが、女神は米国の活力に未曾有の技術革新という息き吹きを与え、新しい21世紀への道をつくった。
今回の株価の原動力はナスダック指数で史上最高値更新で、ITバブル時に相場が80%も吹き飛び恐慌状況になったのがウソのようだ。
改めてウォール街の威力を世界の投資家に大きな前向きの自信を植え付けた。

トランプ大統領も動き出し、今週は公約の法人税減税15%を発表する。先行きの相場のお膳立てにはアニマル・スピリツツが顔をだす、米国ならではの風景である。
言葉に酔ってばかりいられない。

昨日のNY市場では人気株キャタビラー(CAT)が8%も急騰したほか、マクドナルドも8%高、最近、売られた銀行株も軒並高。今週はグーグル、マイクロソフト、アマゾン、インテルなどの人気株の決算発表がある。
円相場は111円台で安定した。
東京市場も欧米、アジアの流れに乗る環境がそろった。特に週末から始まる決算発表で意外性のある銘柄が続出しそうである。

昨日は日本新薬(4516)が業績の大幅増額修正を出した。会社はじまって以来のびっくりイベントだ。日本の薬品業界の再構築の口火を切る動きである。
日本新薬(4516)が2017年3月期の業績を大幅に増額修正した。
売上955億円→990億円(前年比+17%)
営業利益135億円→155億円(同+81%)
経常利益133億円→165億円(+84%)
当期純利益90億円→119億円(+87%)
医薬品株では希少性医薬品に特化した開発で存在感があったが、今回のような業績の急展開はこれまでなかったことで、日本の医薬品企業の世界での存在感を誇示した。これまで同じ関西の医薬品企業で小野薬品のように、世界的な企業に躍り出たケースはあったが、京都を本拠地として地道に特殊な分野で成長したケースは初めてである。
先に日経新聞が営業利益155億円の増額修正は報じていたが、今回の増額修正の原動力になったのは肺動脈性肺高血圧症治療薬とあまり耳にしない医薬品が国内だけでなく、欧米でも販売がはじまったことが原動力になった。経常利益率も16.6%と業界でのトップクラスの塩野義製薬、小野薬品のあとを追う。この医薬品は専門性の高い治療薬で、医師の国家試験の問題にも出たと親しい医師から聞いたことがある。
今後は独自の製品が続く可能性があり、成長株として見直しが続くだろう。
われわれの長年の注目銘柄である。塩野義製薬と並ぶ人気を続けるだろう。