足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米FOMCの動き・・・見通しは僅差

2015-09-17 05:57:49 | 投資戦略
本日、日本時間の夜半から米連銀FOMCの会合が2日間の予定で始まる。
市場の見方は真二つ割れており、メディアCNBC調査では利上げの可能性は47%。依然として9年振りの利上げ説も根強い。

しかし株は反騰した。最近の市場の1日の激しい変動は薄れた。相場を支えた理由のひとつは原油相場の反騰である。3週間ぶりに在庫減が伝わり上昇し、エネルギー関連株を押し上げた。東京市場とは異なり相場の方向性に石油相場の動向が影響を与える。株価指数に占めるエネルギー関連の寄与度は大きい。
ここ1ヵ月間、連銀の政策についての議論は尽くされた。決定内容についてコンセンサスがまとまらないなかで、イエレン議長がどう判断するか?
仮に利上げがあれば相場はマイナスに反応し大きく下落する可能性が高いが、本日の地合いをみるかぎり暴落のあとは反動高というケースが考えられる。

さすがはウォール街と感心するのは9年前の政策転換後から今日まで市場で上昇した銘柄の分析が行われている。政策転換は「相場の終わり」ではなく、そこから新しい成長株の芽が出てくる。
値上がりベスト1はプライスライン・グループ(PCLN)で52倍になった。オンライン上での旅行商品の販売である。このような関連企業での成長ケースは日本ではみられない。われわれは一休(2450)に注目してきたが、その規模の差は問題にならないぐらい大きい。
ただ先例があるだけに一休の株価の今後の有望性は十分に考えられる。
ベスト2はリジェネロン(REGN)の50倍、バイオ関連である。ベスト3はネットフレックス(NFLX)のベスト3である。
ネットフレックスは日本に進出するがソフトバンク(9984)と組む。
相場の波乱期で次のスパースターの探求心を失わないのがウォール街である。