足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌の相場見通し・・・著名ストラティジスト

2015-09-07 06:19:05 | 投資戦略
月曜日のNY市場は休日。
世界の投資家の目は月曜日の中国市場に集まる。週末の中国は戦勝記念日で休日であったが、東京市場をはじめ欧米の株価は下落した。
東京市場は先月下旬の安値を下回った。本日は欧米の市場に先がけて取引のはじまる日本株の動向に関心が集中する。
今週号の米 バロンズ誌は恒例の著名ストラティジスト10人による現状分析と見通しを掲載した。
米国では機関投資家のなかでは人気のある第1線の新鋭たちだ。

参加者の結論は2008年をスタート台にする長期の上昇相場は終焉しておらず年末のS&P500の目標値は平均で2150ポイント(先週末1921ポイント)と予想した。
長期上昇の相場が終わったとみる向きはゼロであった。
相場の下落の背景としては中国株の暴落、原油安、ドル高などの材料を上げる。これらが複合的に作用し市場のセンチメントが極端に悪化し、個人投資家の株式比率は65%に急低下した。このような個人投資家の弱気が相場に大きな打撃を与えた。
テクニカル指標では「売り」が「売り」を誘うという悪循環で最悪の状況をもたらした。

現在の米経済のファンダメンタル面からは一段の株安は考えられず、PER14倍台は合理的な投資の機会をもたしている。
2016年の企業収益は+7%になる見通しで、第1回目の利上げがあっても国債に対しての株式投資の益利回り(予想ベース7.1%)には魅力が続く。
今回の調査の特色は極端な強気も弱気も存在しないことだ。
景気は今後も緩慢な回復トレンドをたどり、世界の資金を米国市場に引き付けるとみる。
海外では好調な回復途上にあるドイツ株に注目する向きもいた。
残念ながら東京市場に注目するストトラティジストはいなかった。
今回の中国問題はユーロ、「財政の崖」(米国債の格付けが下げられた)、原油安のように世界経済に本質的な影響を与えるとはみていない。
バロンズ誌のストラティジストの見通しは先行きには楽観的である。

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