足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットならどうする?

2015-09-10 06:35:34 | 投資戦略
東京市場の急騰も一日の命であったのか?
昨日は2008年のリーマン・ショック以来の暴騰で久しぶりに世界の投資家の目が日本株に注がれた。時間が経つにしたがって勢いを増す相場展開に、投資家はむしろ唖然とした。
この怒涛の動きは1日で終わりそう。
NY株が水を浴びせたからだ。これといった材料が出たわけでないが、強いてあげるなら16~17日での米連銀FOMCでの金融政策の転換の懸念が高まったからである。政府が発表した雇用関連の数字が好調であった。

NY市場を支配したのはロボットであった。トレーダーやヘッジファンドがコンピュータのプログラムで超高速取引(HFT)を行うが、人間の瞬きをはるかに超える瞬間を人知では制止できない。
1日で指数が1,000円以上も上昇した東京市場の動きをみて、「世界の株式はこれで安心」とみるより、市場心理の方向感の喪失の方に目が向く。
歴史的にみても夏場は荒れる習性の相場の弱点を突いたのがここ2日間の相場展開であった。

昨日の本欄でウォーレン・バフェットがリーマン。ショックの真最中の2008年10月18日にNYタイムズ紙に寄稿した一文を紹介した。
「相場の予想はしない。短期の動きは誰にも分からない。閉店した銀行のあとのレストランにはいって、自分の動く口と金の行く先をみる。両者とも株の方を向いている。」
彼の明言を実行する時期に来ている感じがする。