NY株は小休止。前日、S&P500が新高値を更新しただけに当然のコースである。
この日の最大の話題はテスラモーターズ(TSLA)だ。世界初の電気自動車の専業メーカーである。2010年6月に$17で公開したが、昨年初めまでは目立った存在でなかった。しかし昨年初めから上昇し人気を集めはじめ昨日は1日で+13.94%高になった。材料は電気自動車の心臓部であるリチウム電池の生産工場の建設に乗り出すというニュースだ。パナソニックと組んで米国内に世界最大の電池工場を建設という材料が株価を押上げた。本日の日経新聞でもトップ記事で報道され1000億円を投じて現在の世界のリチウム電池の生産量に匹敵する工場を建設する。テスラモーターズは南ア出身のイーロン・マスクが創業したベンチャー企業。彼はITバブル時にインターネット関連企業で成功した。名門ウォートンスクールで学位をとったあと物理学を学ぶためにスタンフォード大に入学したが、時代の流れを読んでベンチャー企業をおこして資産を築いた。
2010年の公開以来の株価は15倍になった。
テスラモーターズの成功物語をみていると、新しい技術革新の足音がウォール街で耳にするようになってきた。やはりアメリカはすごい国という印象を新たにする。
ウォーレン・バフェットが中国の電地企業のBYDに投資して苦渋をなめている。投資したとき「エジソンにも匹敵する経営者」とみたが、テスラという名前は20世紀初めの米国の発明家に由来する。
最近、フェイスブックが190億ドル(19兆円)を投じてワッツアップをグループ企業にしたが、米国では新しい技術革新が進み始めたことを感じさせる。
ソフトバンクがラインを買収する噂が昨日は東京市場でも囁かれたが、テスラモーターズ、フェイスブックの成長戦略をみていると新時代の幕開けを感じさせる。