足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街は静かな強気トレンド・・・東京市場が出遅れる

2014-02-17 07:51:09 | 株式

 今週のウォール街は月曜日がプレシデント・ディで休日。立ち会いは4日間。

 先週は東京市場とは異なりS&P500はテクニカル面では重要な抵抗線を打ち破った。50日動平均を超えゴールデンクロスを示現した。週間ではダウ平均、S&P500+2.9%、ナスダック指数は+2.9%と20014年に入ってからは2番目の上昇率になった。

 特にS&P50050日移動平均を上回ったことに注目するテクニカル・アナリストが多い。市場では高揚した気分はなく、静かに節目を突破したという感じである。1851ポイントを抜けると新しい領域にはいることになる(週末は1938.63ポイント)。

 天候の関係で米連銀イェーレン新議長の上院での証言が延期されたが、再登場時には年内は金利の引き上げは行わないという意向を強調し、市場にはバーナンキ議長と同じようにフレンドリーであることを印象づけるという期待観が強い。

 ウォール街での、今回の静かな反転相場には乗り遅れた向きが多い。それだけに待機した資金が多い。景気は好調な指標が多い。昨年の第4四半期の企業業績は+9%と事前予想の+7%を上回った。ユーロ圏の景気も悪くはなかった。

 今週は米企業の購買者指数PMI2月)が発表になるが景気の回復に期待を持たせる数字が出そうである。市場の関心事はS&P500の新値抜けにある。東京市場に比べ先行きに気迷いは少ない。

ウォール街ではハイテク株への人気の回帰を期待する向きが増えてきた。

 東京市場でも自動車、モバイル関連のハイテクの業績の好調が目立った。

 先週の決算発表からリゾートトラスト(4681)に注目したい。見通しを増額修正した。ウォール街での同じ業種のウィンダム・ワールドワイド(WYN)に注目する運用者が多い。