NY株は小幅高であったが日米とも8日間の連騰。
ただ相場には連騰の買い疲れで一服してもよいとろだが、これまで出遅れた投資家の資金が滞留しており押し目買いがはいる。S&P500のPERは15.3倍で10年間の平均16.6倍を下回っておりファンダメンタルからは過熱感はない。4年間の上昇で米国株の時価総額は10兆ドル増えた。
東京市場での個々の銘柄の25日移動平均との乖離率をみるとトヨタ自+3.4%、三井住友+7.9%、野村G+7.1%、三菱地所+15.6%と主力銘柄では不動産に過熱感が出ているが、それ以外の銘柄にはみられない。目先、日経平均は多少の調整局面があっても大きな調整はよほどの大きな悪材料が出ない限り考えられない。
特に日銀総裁の交代があり、就任後、早急に黒田日銀総裁の積極的な政策が注目される。市場に対してどのようなサブライズを出すか、バーナンキ連銀議長のような動きを期待したい。
ヤフー(4689)が急騰した。われわれが注目してきたのは米国ヤフー(YHOO)との関係である。日本のヤフーの最大の懸念材料はソフトバンクに並ぶ大頭株主の米ヤフーの持ち株処分問題であった。
先のゴールドマン・サックスのカンファレンスで米ヤフーの経営者マリッサ・メイヤーが「日本のヤフーの売却は考えていない。戦略的パトナーとして関係を強化する」と語った。底流にはなにかの動きがあるのでないか。日米ともヤフーの株価に動意が出てきた。
われわれは両株への投資に注目している。