日本株の連騰に海外のメデイァが一斉に注目を始めた。
NYダウ、S&P500、ナスダック指数の年初来の上昇率は9~10%だが日経平均は+18%と倍のスピードで上昇している。
一時は世界の投資家の関心を一身に集めた上海、香港の株価は年初来+2%である。
米国、中国株を出遅れとみるよりもアベノミクスによる日本再生を東京市場が織り込み始めたとみるべきである。
このような動きに海外の関心が久しぶりに東京市場にもどってきた。
安倍政権が掲げる新しい政策のスピード感は瞬間風速では小泉政権よいも早い。最近は日経新聞を朝、開くとトップ記事にサプライズが急増してきたと感じるのは私だけはない。
さらに日銀の黒田新総裁の言動も事前の予想通以上で金融緩和の思い切った緩和目標にいささかのぶれもない。
米国株の上昇率に比べて東京市場の上昇スピードが速いが、このような動きは日経平均が1万8000円に達するまでは続くだろう。この水準は2007年7月でリーマンショックが顕在化し始めた初期であった。
その後、日銀の稚拙な金融政策でリーマンショックの衝撃を正面から受け、さらに震災に見舞われた。
株価が大幅に戻ったが個人投資家の一部が投信やETF(上場投信)に戻ってきただけで、大半の個人の資金はまだ動いていない。2007年の状況のときまでには、まだまだ程遠い。