ウォール街ではハイテク株が静かに動いている。
昨日のハイライトはアップル(AAPL)だ。株価は$665.15(+2.63%)になり時価総額が6651億ドルと史上最高の時価総額を更新した。これまでは1999年のITバブルのピーク時のマイクロソフト(MSFT)の6189億ドルが最高記録であった。
9月20日に発売される新製品iPhone5への期待が背景にある。アップル人気がほかのハイテク関連にも波及した。
先週、3ヵ月間のロックアップ明けしたフエィスブック(FB)は、この日も一時は新安値になったが、引けは+5.04%の$20.01で引けた。底値からの反発が目先、継続するかどうかは新しい資金が機関投資家やヘッジファンドから入るかどうかにかかる。
NY市場での全体の出来高は薄い。月末のジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演に関心が集まる。
今週は8月1日の連銀FOMCの議事録の公開があるが、QE3の発動があるかどうかのカギをその内容からヒントをくみ取りたいと、何時になく市場は注目する。
市場でのいま一つの注目される動きは商品相場の上昇である。金相場が2ヵ月ぶりの高値になったし、コーン、大豆などの穀物相場も急騰した。それぞれ上昇の理由は異なるが、投機資金が動いていることは確かである。
東京市場ではNY株の動きを反映して薄商いが続く。
日経平均は7月26日の8443円を底に昨日の9171円まで+8%上がったが、短期的には過熱感はみられない。目先は円相場がいつ80円台に乗るのかが関心事である。