ウォール街のセンチメントは落ち着いてきた。
VIX(恐怖)指数が今週は13.70とリーマンショックンのピーク(90台)からすると大幅に下落した。
いまひとつ、われわれが注目している指数にCNNMoneyが算出しているFear&Greed(恐怖&貪欲)指数がある。この方は数値が上がれば市場の安心感が高まるし、下落すれば恐怖感が高まる。
今週に指数が70台に乗り昨日は74であった。1週間前が64,1年前はわずか4であった。
株価のモメンタム(感応度)、52週移動平均、プット/コール比率など7ツの指数の合成で算出される。最近の投資家の心理には安定感がみられる。
昨日のいま一つの注目点は円相場がNY市場で78.78円と7月中旬以来の円安傾向になったことだ。背景には米国の7月の消費が予想を上回ったことで、ホームデポなど小売関連の企業業績の決算も好調であったことだ。
国債の金利は1.5%と5月以来の水準になった。ことしのNYダウの高値水準時で、市場の読みは景気の堅調を肌で感じ始めた。
ユーロ圏でも株価は上昇した。ユーロ不安は小康状態である。最近のデータではドイツの独り勝ちであるが、ユーロ相場の下落を独経済が満喫している。
仮にアジア共同体という経済圏が存在して統一通貨が生まれ、円相場が韓国ウォンにさや寄せすれば円相場は110円近くになり、現在の日本経済は相当な力を発揮する。空想語であるが、アジア諸国は円高のおかげで成長してきたともいえる。
さて昨日の東京市場では新高値69のうちに、われわれの注目してきたカルビー(2229)、カゴメ(2811)がはいつている。それぞれの理由があるが、共通項は日本の代表的な食品銘柄のブランド力が業績を押し上げていることだ。有望株を考える一つの視点である。