ウォール街の2012年の始まりは好調な展開が続く。
昨日は金融、ハイテク株が相場をリードした。S&P500が1300台乗せになり年初来+4%になった。1987年1月以来の好調な展開である。1987年といえばその年の10月にブラックマンディを経験したが、その前哨戦として1~9月には大相場が展開した。
金融株ではゴールドマン・サックスが大幅な減益決算を発表したが「金融市場と景気に改善の兆し」と会社がコメントしたのが好感された。人気の転換を感じさせる。
ハイテクではいまや米国企業の象徴的な存在になったアップルが新高値になった。木曜日に独自のショーを開催するが、新製品と今後の展開についての発表に期待する。
ほかに半導体株が好調でSOX指数が+5.03%になった。
株式市場の雰囲気は昨年とは打って変わり、投資家の先行きをみる眼もこれまでの2週間先から1ヵ月先に変化してきたことが伺える。
根底にはヨーロッパ問題に落ち着きの兆しが出てきたことが大きい。昨日はIMFの資金枠の大幅な拡大が伝えられたが、昨年夏に交代したラガルド専務理事が本格的に動き始めた。
昨年11月に来日したスイスの投資銀行の首脳が「ラガルド専務理事がかならず解決のカギを出す」と読んでいたのが想起される。
東京市場では売買代金の増加に注目される。個人投資家好みのハイテク株が昨日は大きく上がった。
クラウド関連としてビッツトアイル(3811)に再注目。今月末に実質2対1の分割が行われるし、1月末には初めての中間配当(800円)に踏み切のも好材料だ。