足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街でVIX(恐怖)指数が急低下

2012-01-20 07:44:37 | 株式

今週にはいってから3連騰したNY株であるが、背景にはユーロ圏での小康状況、米景気指標の好調、そして目下、発表中の昨年第4半期の決算の調が材料になっている。

昨日はハイテクの大御所であるグーグル、マイクロソフト、IBM,インテルの決算が揃って引け後、発表になった。

グーグルを除いては事前の予想以上の数字を発表、引け後の取引ではいずれも株価は上がった。

今週に入ってから世界最大の時価総額のハイテク企業のアップルの株価が史上最高値を更新してきたが、これらのハイテク株の動きをみていると、株価は底入れを確認したような感じを強くする。根底にはハイテクを牽引する半導体指数SOXの堅調が大きな支えになっている。東京市場とは異なり、ウォール街では半導体といっても幅が広く、世界のハイテクの流れをみるうえでは最も信頼を置ける指標である。いま一つ昨日のウォール街でのシンボリックな出来事はVIX(恐怖)指数が20を割れ19.87になったことだ。昨年7月以来のことである。昨年は8月から議会での重要法案の策定の渋滞が目立ちはじめVIX指数が上昇トレンドにはいっていた。

ウォール街でのいまひとつの注目点は金融株の株価の堅調が目につくことだ。

昨年来、ハイテク、金融は相場の復活を読む指標とみる向きが多かっただけに、この2業種の動きはNY株の先行きをみる上では明るいサインである。