ウォール街は反発したが、ダウ平均が今週にはいって3日間の続落で360ドル下落した割には、この日の+45ドルの反発は物足りない。
米国の足元の景況感の数字はこの日も好調なデータが出たが、相場には反応が薄い。
根底には大きな火薬庫であるユーロ危機を抱えており、投資家のセンチメントはすっかり冷え切っている。
本来なら年末のラリーが始まる時期にあるのだが・・・
今夕、NY市場では話題のSNSゲームのジンガ(ZNGA)が公開される。2004年のグールの公開以来の大物で市場からの吸収資金が10億ドルといわれる。グーグルは19億ドルであった。
一時は公開価格が$20以上といわれたが、相場の不振でブックの価格帯は$8.50~$10.00で、結局$10で決定した。相当の需要があったようだ。
2日前には証券会社のアナリストが適正価格は$7.00と勇気ある弱気の評価をズバリ出した。このあたりのウォール街の自由な風土はうらやましい。
SNSゲーム関連が東京市場ではいまや人気の柱になっているが、ジンガの特色は10週本といった限られたPLAYのコンテンツで人気を1年間も持続させることだ。IT技術を駆使してPLAYを進化させる。これこそSNSゲームの本領である。現在は90%がPCを通じての配信であるが、最近はモバルにも進出、10倍の伸びをし始めた。このモデルは日本の関連株に残された成長要因でもある。
先行き日本のSNSソフト関連には大きな参考モデルになる。
投資家にとっては環境の最悪の時期での公開である。
幸い楽天証券などがネットで東京から初日に発注できるシステムを整備した。$12~$13での指し値を勧めたい。