「目先の相場に力強い上昇エネルギーがみられる。自分の40年間の人生でも最も確信のある予測ができる展開だ」と感謝祭明けの相場が下落した時に発表し、11月下旬の底入れをスバリ予想したのはトム・デマークである。昨日の相場の動きをみて「現在の相場は12月21日まで上昇する。市場の波動と需給からみて株価は上がる」という相場観を出した。
彼はヘッジファンドの運用者の間では人気のあるテクニカル・アナリストで、長年、独自のテクニカル分析のツールを開発してきた。ジョージ・ソロスやレオン・クーパーマン(オメガ・ファンド)がかねて注目してきた。
世界の市場は米国の足元の景況が好転しても、これまではヨーロ圏での金融不安の壁に突き当たり方向感のない相場展開を繰り返してきた。
トム・デマークは11月の感謝祭明けから目先の相場の反転を予想し、正確に相場の方向性を読んだが、12月相場はクリスマス前にエネルギーを使い果たすとみる。
彼の相場分析には材料が後からついてくるという理想的な展開である。
現在の米国の相場の上昇トレンドは米連銀をはじめ6ヵ国の中央銀行がドル資金を市場に供給するということで始まった。
不透明な環境は先行きも完全にはれることは期待し得ない。
トム・デマークの相場分析も頭にいれて投資タイミングを考えよう。