週8日から始まるユーロ圏での主要会議の成り行きが相場の大きな関心事である。
特に注目したいのはガイトナー米財務長官がヨーロッパに飛んだことだ。週末の重要会合を控えて事前に出席者と面談し、米国の事態に対しての見解と、支援策を伝えてまわっているはずである。
2008年9月のリーマンショックはポールソン、バーナンキ、ガイトナーの3人組の行動が危機から脱出するカギになった。バフェットはこの3人に銅像をウォール街に建てるべきだと大いなる評価をした。
ガイトナー財務長官は今回のユーロ圏の政策の方向性の決定が極めて重要であることを、各国の首脳に個別に説いて回り米国の出来ることを伝えているはずだ。金曜日の夕方には何らかの政策が打ち出されるだろう。
NY株の11月は月間ではダウ平均が+0.6%と小動きであった。
しかしいまウォール街で話題になっているのは11月28日~12月2日の1週間の動きである。週間でNYダウ+7%、S&P500+7.4%と市場第2番目の上昇幅を記録したことだ。今週にはいってからも大幅上昇したあとの高値水準で値が保っている。
これはなにを意味しているのか?
ユーロ問題だけに目を奪われているとつい見逃してしまう相場のシグナルの意味である。
今週はSNSソフト関連にグッドニュースがあった。グリーの海外での展開の計画発表と、本ブログで注目してきたKLab(3656)の増額修正である。この2つのニュースから、この業界の成長の勢いはまだ初期段階であることがわかる。