足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場で円相場が下落・・・1995年と類似

2010-12-09 07:48:34 | 株式

NY株の方向感を失ったような動きにいら立ちを覚える向きもあるが、相場の基調は強い。

今週初め、オバマ大統領はブシュ減税の延長を呑んだ。その結果が早くも金利に跳ね返ってきた。長期金利の上昇である。ここ1週間の10年国債の動きは2.963.24%と上昇した。それがいち早くドル相場に反映した、昨日のNY市場では円相場が84円台に逆戻りした。

現在の米国の政治の状況を1994年末にたとえる向きも出てきた。当時も中間選挙でクリントンの民主党が破れ現在のように両院に捻じれ現象が出た。急きょ、民主党は共和党の政策に歩み寄り景気は持ち直した。翌年の1995年のNY株は+31%になり、2000年のITブーム相場のスタート台になった。

このように米国の政治の底流には良識が早くも作用を始め、2011年の経済の活況化の芽が出始めている。

2001年のNY株の専門家の見通しは+20+25%という数字が平均的。

昨日のウォール街での注目点はIPO市場の活況である。中国のインターネット株2銘柄が公開された。

YouTubeとアマゾンと同じビジネスモデルのベンチャー企業2社である。

Youku.com2.6倍、EコマースのDangdang2倍になった。Youku.com2.6倍は2005年ぶりのことである。米国でもIPO市場に蘇りの兆しが出てきた。

東京市場でも今週末のポーラ(4927)、来週の大塚ホールディングス(4578)と大物が登場する。