足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

買い場が到来・・・3人の実践家が一致

2010-05-28 07:48:33 | 株式

中国が世界の株価を動かした。

中国が外貨運用のうちユーロ保有の見直しをしているというニュースが伝わり、NY株も大きく下落したが、中国当局が見直観測を否定し「ユーロの統合、IMFの支援を評価している」という談話が伝えられ、NY株は猛反発した。510日の+404.71ドル高以来の上昇で+287.54ドル高になった。

中国の国際市場でのプレゼンスの高さがまた実証された。いまや米国と並んで世界の経済、株価に大きな影響力をもつ存在にのし上がった。

モルガンスタンレーで名物ストラティジストとして活躍したバートン・ビッグスがブルンバーブで「すべての分野で事態は落ち着いてきた。株価は上昇し始めるだろう。売られ過ぎの反動もあり、先行き株価は新高値を目指すトレンドにはいる」と語った。現在はトラックシス・パートナーズというヘッジファンドを運用している。昨年来、運用成果は好調だ。

また先にも書いたようにエマージング投資の最高の権威者マーク・トビアス(テンプルトン・ファンド)も「ブラジル、ロシア、インド、中国を買っている。上昇相場における調整局面は買いだ」としている。

同じように弱気の代表であるマーク・ファバー(マーク・ファバー&カンパニー)も「ここまで下がれば短期的には買い場が到来」と語った。

いずれもメディアで人気のある人たちだが、単なる評論家ではなく実践家でもあるだけにその言動は重い。

4月に始まった世界の株価も調整局面を脱しようとしている。

東京市場でも好決算発表のあとだけに、買いたい銘柄のアイディアには事欠かない。