足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

本来なら反転するところだが・・・政策対応に注目

2008-10-12 10:59:31 | 株式
1週間でNYダウ平均は‐18%になった。1万ドルの大台を割ったのは先週の月曜日であった。
このときだれもがベアーマーケットといわれる‐20%近い下げが、こんな短期間に実現するとは予想もしなかった。
特に金曜日の市場での株価の動きは異常なもので、1日の変動幅が1,200ドルにもなったのは、なにか大きな事情があったのか?
考えられるのは投資信託の解約と信用取引の追証である。特にレバレッジを効かしているヘッジファンドには大きな痛手になったはずだ。
先日から金融株の空売り規制が解除されたて、短期的に空売りした向きは金融株の反発にあわてて買い戻しを入れる向きもあったのか?
大波乱の相場のなかで、さまざまな異常な現象が出てきている。NY取引所の強気指数というのがあるが、その数値が5%になった。市場参加者の強気筋の割合がこんなにも低い水準になった。
またオプションのプット/コール比率が1.50になった。「売る権利」の売買が、「買う権利」の1.5倍になった。
本来ならこのような数字が出ると、テクニカル面から株価には反転人気が出るが、今回はいままでのところ通念が崩れている。
政策当局は市場の分析を十分に行い、この種の人気は承知である。
信用市場のセンチメントを変化させる最大のきっかけのひとつは株価にあるだけに、月曜日にはどのような政策発動があるかに注目させられる。