年初来の株価のベスト・パフォーマーは造船、海運、不動産、鉄鋼、窯業。
ワーストは精密、自動車、小売、ゴム、通信。
先週に始まった住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)などの非鉄株はベスト5には入っておらず、先週末現在ではベスト12であった。
非鉄株の動向のカギを握るのは銅、亜鉛などであるが、最近になって再び、国際商品市場で大きな関心を集めるようになってきた。
「空にも天井はある。しかし銅相場はすでに天井を突き破り、雲の上に出た。需給関係は窮迫しているが、アナリストの大半が先行きの上昇余地に疑問を抱いてきた。しかし相場は下落トレンドをたどるのではなく、世界の在庫は減少しており、中国の需要は上昇を続けている」(米バロンズ誌)。
先週のNY市場での銅相場は$3.6(ポンド当たり)をつけた。現在の勢いからすると$4台乗せがいわれている。今月にはペルーの産銅大手のザウザン・カパーの賃金交渉の期限が到来し、ストライキの懸念が出てきている。
今回の日本の非鉄大手の決算予想をみていると銅相場の見通しには慎重で、それが数字の根拠になっているが、今週のバロンズ誌の観測記事では、銅相場の先行きは強い。
東京市場の戻りを先導する業種のひとつは非鉄株であるとみる。