足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街でもIPO価格の4.54倍の株が出た

2005-08-06 22:05:51 | 株式
さすがのウォール街スズメもびっくりした。
金曜日、バイドウ・コム(BIDU)がIPO(新規公開)された。公開値に対して4.54倍の高値をつけた。2000年6月のマーベル・テクノロジィーの3.78倍を上回る人気である。この株は通信関連の半導体開発会社。
「やはりそうだ」とわれわれ日本の投資家は胸を張りたくなる。
中国の検索エンジンのリーダーでグーグルが2.6%の株主である。それも人気の秘密。「アジアのグーグル」とみる向きもある。中国のネット人口は米国に次いで世界第2位、1億人だ。2007年には1億8700万人になるといわれる。
PERはいきなり540倍、グーグルの87倍を大きく超えた。
「クレージー(狂っている)」という見方もあるが、現実にIPO価格の4.5倍もついた株価の意味を考えることも必要。
インターネットが再び市場の人気の主役になろうとしているのか?
参加した投資家の胸のうちにはそれぞれの思惑があるはず。しばらく低調であったIPOが、ウォール街でも成長株が出れば人気を集めるということに注目したい。
東京市場では今週の3日(水曜日)にブロードバンドタワー(3776・HC)が公開された。2日目に寄り付いた。ウォール街は必ず初日に寄せる。たとえ10倍になっても・・・。この点は東京市場と異なる。
ブロードバンドタワーを分析しながら、日本のIPOされるネット株が世界で最先端をいくという確信を持った。
日本のブロドバンドの料金は世界で最低だ。ドイツの49分の1、米国の39分の1、韓国の27分の1。
その担い手の一つが、今週公開されたブロードバンドタワーだ。これからの人気の展開が楽しみ。来週のわれわれの課題の一つは、公開後の評価の検討にある。
日本の産業構造の再生の道筋は、インターネットを分析していると見えてくる。