新しいテーマの誕生

東京市場で松下電産がリバイバル物語で相場のトレンドとは関係なしに人気を集めているが、同じようなことがウォール街でのモトローラ（MOT)にみられる。もともと現在の携帯電話を世の中に出したのはモートローラであった。それがノキアに世界一の座を奪われ、先のITバブル後、往年の元気を失っていた。首脳陣が交代、サンマイクロ・システムズのNO2であったエド・ザンダーがトップの座に着いた。2003年12月。
最近、発表された第2四半期の決算ではシエアーを増加させ、トップの座の奪回に走り始めた。
それよりも注目したいのはマイクロソフトと組んで、PCの機能を備えた携帯端末を発表したことである。ノートPCではなく、手の中に入る機器で‘Q’というソフト。モトローラの存在価値を世の中に問うといもの。これまでの端末「パーム」よりも薄く、軽い製品。
ノートPCと携帯電話の合体だ。
もし世界的に普及するとすれば、第2の携帯電話としてiモードに並ぶ製品になるかもしれない。携帯電話新時代の到来である。
株式市場では新しい人気株が生まれるだけではなく、これまでの関連株にも新しい成長材料が加わる。
新しいテーマの誕生である。