足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ドル相場は急上昇する?この分割銘柄に注目

2005-01-25 20:36:41 | 株式
先週の18日、米バロンズ紙の新年座談会でのフェリックス・ズーロッフの米欧の株価についての慎重意見を紹介した。1969年に始まった伝統のある38年簡に及ぶ新年の展望の議論の場であるから、出席者は真剣だ。11人の参加者の前年の推奨ポートフォリオの採点が行われるので、まさに真剣勝負の場でもある。日本にはこの種の座談会はお目にかかったことはない。
ズーロッフの昨年の注目株9銘柄は百発百中の当たり、上昇率の平均は+38%であった。
ことしはまず「ドル高」として、ドルのロング(買い)を推奨。ヘッジファンド、トレーダー、企業、富裕な個人層、そしてウォーレン・バフェット(バークシア・ハザウエイ)までがドルの売りポジジションを取り、相当に多額のドル売りが蓄積されているとみる。
連銀が金融政策の舵取りを緩和の方向に向けたのは2001年初め、それ以来、ドル安が続いてきた。ドルの反転の予想の根拠はグリーンスパンの金融引き締めへのスタンスの転換だ。一方、ヨーロッパの中央銀行は引き締めには消極的で、ドルとユーロとの金利差は拡大傾向にある。ドルの需給関係は、いまや売り方の買戻しという大きな需要増が出てくるとみる。向こう半年間はドル高が相当に進むと見る。彼は石油、商品相場にも強気だ。
このシナリオを日本株の投資にどう活かすか?ドル高は米国の輸出企業にはマイナス、日本にはプラス。年初来の日米株価の動きを見ていると、日本の方に下値抵抗があるのは、ズーロッフのいうドル高、円安を先見し始めたのか?
今日は新興市場も調整かと思ったが、マザーズ指数は上昇、2011.91ポイントと11月1日以来の戻り高値である。安値からは+44%も戻した。目先はやや過熱と見たが、値幅の調整はなかなか進まない。
今日、1対10分割の権利落ちのアウトソーシング(2427・JQ)に注目したい。普通なら大幅分割銘柄は、なかなか寄らないところだが、マーケットメークで、意外に早く寄り付く可能性あり。その場合は買いだ。注目したい。