足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ハイテクの先行きに手厳しい見方・・・マザーズの売買1000億円乗せ・・・これからの戦略

2005-01-19 21:00:01 | 株式
昨日に続いて米バロンズ誌の話。11人のメンバーが12時間にわたって投資の討論をする。今回から初めて参加したのがフレッド・ヒッキーという、ハイテク専門のニュースレターの発行者。インテルが先週の火曜日(11日)に決算発表し、予想を上回る数字ではあった。そして先行きにも楽観的。「その見通しを聞いて、半導体業界の先行きを判断するのは間違い。見通しには矛盾する点が多く、精神異常としか思えない点がある」と、初参加のヒッキーは手厳しい。「ハイテク企業から下請けをするEMCの代表であるソレクトロンの稼働率は60%に落ちている。会社によっては15%というところも見られる。今年の設備投資は横ばいか、多少の減少。ハイテク業界はリセッション入りをする。2005年に起こるかどうかは別として、確実に不況期入りの方向にある」と慎重論だ。インテル、IBM、アップル、モトローラと好決算を出しても、これまでのところハイテク株が浮上しないのは、ヒッキーの見通しが当たっている証明か?
インテルの好決算をみて、日本の外資系の証券会社のアナリストは半導体装置メーカーの1部の銘柄の推奨を始めたが、ヒッキーに言わすと「精神異常」ということになるのか?
この日の日経平均がNY株高を素直に反映しなかったのが、私には気にかかる点である。
日経平均のマイナスとは対照的なのは全体の相場に逆行して、第2部、新興市場の指数が上昇したことだ。予想通りの展開とはいえ、警戒信号が点滅してきた。この日のマザーズ市場の売買代金が1139億円となり、今月に入ってからの1日平均の売買金額が750億円になった。昨年の月間ベースでの1日平均の最高は4月の758億円であった。新興市場でもっとも儲けることが出来た月だ。逆に過熱した時でもある。
新興市場への投資は短期売買の向きには、警戒する時に来ているかもしれない。
先に書いたように新興市場の銘柄の投資金額を、ふやす時ではなく、売り上がる時期ではないか。
2月までと思ったが、スピードが速すぎた。手を透かしておけば必ずチャンスが来る。