ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

落盤事故に見るリーダーシップ

2010-08-25 22:03:24 | 日記
今月5日にチリ北部の鉱山で岩盤が崩れ、作業員33人が閉じ込められたというニュースが話題になっています。しかも、発生から17日たった22日、地下およそ700メートルのシェルターに避難し作業員全員が生存していることも判明しました。

作業員たちが避難したシェルターに備蓄している食料などはあと2日間程度しかもたないことから、現場では、23日、シェルターに通じる直径およそ10センチメートルの穴を使って、水や栄養剤・薬などを送る作業が始まったようです。

作業員たちを救出するための人が通ることができる大きな穴を掘るには4か月ほどかかる見通しですが、それまで、頑張ってほしいものです。

少ない食糧事情や劣悪な環境の中、閉じ込められた33人が生存できてた背景には、リーダーの下で統制の取れた行動をしていたといわれており、極限状況での組織的な行動が全員の生存につながったとみられています。

このリーダーは現場監督で、48時間で小さじ2杯分のマグロの缶詰と牛乳半カップを配給するなどとの限られた食料の配給制度を確立、また、さらなる落盤に備え、交代で見張りを立てているほか、地下避難所から通じる約2キロのトンネルを、寝る場所、食事をする場所など三つに区切って生活しているといいます。

こうしたリーダーの存在は、危機状態での生存可能性を高めることは本より、組織の存亡時や平時の組織運営においても、大きな役割を果たすと思います。

中央本部では来月上旬に各級機関書記長を対象としたセミナーを開催することとしており、組合における書記長の役割について、私もプレゼンさせていただく予定ですが、今回の事件からも組合組織におけるリーダーシップについて、改めて考えさせられたところです【谷】

最新の画像もっと見る

コメントを投稿