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石渡茂と給与明細

2012-04-16 20:44:20 | 日記

 さて問題です。シーズン20勝達成4回、シーズン401奪三振、オールスター9連続奪三振、これらの歴史的記録を打ち立てた昭和の大投手と言えば誰でしょうか。・・・答えが出ないと先に進めないので、お答えします。正解は江夏豊投手でした。若い世代の人は、もしかしたらあまり知らないかもしれませんが、日本のプロ野球でリリーフピッチャーを確立した第一人者でもあるのです。ただ、これだけすごい記録を打ち立てた投手にも関わらず、江夏と言えば?の問いに対し、おそらく殆どの人が先述した記録よりも、「江夏の21球」と答えるのではないでしょうか。

 

 1979年日本シリーズ第7戦、広島カープは1点リードの7回裏1アウト・ランナー1塁という守備の場面で、絶対的守護神である江夏にロングリリーフを託した。その後7回、8回と無失点に抑え、味方の援護も無い中で、ついに迎えた9回裏、近鉄バッファローズ最後の攻撃。ここから江夏の21球が始まる。・・・が、とてもじゃないけど、こと細かには書けません。詳しくは、山際淳司著「スローカーブを、もう一球」をお読み下さい。割愛しますが、大事なのは、19球目。1アウト満塁、カウントは1ナッシング。バッター石渡に対する第2球目。江夏が投球モーションに入る。サードランナー藤瀬は走る。左投げの江夏からは藤瀬の走る姿は見えない。握りはカーブ。石渡はバントの構え。これはスクイズ!!決まれば、近鉄が同点に追いつく、広島にとって絶対絶命の場面。しかし、江夏はウエスト(ストライクゾーンから大きく外れたボールを投げる)!!さらにボールは沈む!!スクイズを読んでいたのか、キャッチャーの動きを見ていたのか、あるいは、バッターのバットの動きが見えたのか。いずれにせよ、ボールはバットに触れる事無く、キャッチャーミットに吸い込まれる。そして、サードランナー藤瀬はタッチアウト。流れが、完全に広島に向いた。その後は・・・割愛します。兎に角、様々な背景・思いが渦巻く、この「江夏の21球」は野球ファンが選ぶ、球史に残る名シーンとされています。

 

 唐突に話は変わりますが、本日支給された給与に係る給与明細を見て、スクイズを外された石渡くらい、真っ青になりました。分かってはいましたけど、活字になって表れると結構パンチ力がありました。ただし、この給与削減も2年間の辛抱(果たして2年間で済むのでしょうか?)。そして、先行きは不透明ではありますが、GHQの占領政策によって剥奪された協約締結権について、回復が実現すれば、国家公務員労働闘争の長い歴史における、大いなる前進と言えるでしょう。私は期待したい。

 

 球史、特に江夏の21球のようなセンセーショナルな球史は、私のようなその世代ではない人間でも知っています。それはセンセーショナル故に語り繋ぐ語り部の存在(この場合は「江夏の21球」の著者である山際淳司氏でしょうか)がいるからだと思います。この給与削減を乗り切り、労働基本権の回復を必ず実現させ、「我々が若い頃に労働基本権が回復し、労使関係の歪みが矯正された云々・・・」と今この状況、そして近い将来起きるであろう出来事を語り繋げたらなと思います。【大将】

 

 途中、野球を知らない人にとって、「なんのことかよく分からん!」内容になってしまいました。反省します。


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