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境界立会い

2014-10-22 23:16:10 | 主張

今日は、境界立会いに行って来ました。
あいにくの雨でしたが予定どおり行いました。
カッパを着て、長靴を掃いて行きました。

現地には、待ち合わせ時間より15分以上早く着きました。
時間に余裕があると、皆がそろう前に先に境界標を確認したり、不明な点を確認する等色々準備ができるので、いつも早く着くようにしています。

今日確認した境界のうち何カ所かは、既設の境界標より数センチずれたところにありました。
あったと言っても、「境界」自体は目に見えるものではないため、仮に鋲で標示した位置を確認しました。

その目に見えない境界の位置が本来はどこに存在するのかを探すのが境界確定業務の面白いところであり、難しいところでもあると思います。
なにが正解とは一概には言えないからです。

また、一般に土地の「境界」といっても、各種の法律に照らして分類すると、所有権界、筆界、道路区域界などさまざまな「境界」があり、それぞれが別の位置に存在する場合も多いので注意が必要です。

ちなみに通常、境界確定協議と言えば、自分は「公図に描かれた線が現地ではどこに位置するのかを隣接土地所有者と確認し合うとともに、お互いの所有権の及ぶ範囲を確定するもの」と定義しています。

境界の成り立ちの理屈からすると、本来の境界の位置は、境界が創られた時に既に定まっているのですが、何十年、協議する境界によっては百年以上も前に創られた境界の位置が、実際に現地ではどこにあるのかを認定するのは困難な場合も少なくありません。

現地の境界標、付近の土地の地積測量図、過去の境界協議の経緯や資料、現地の占有状況、隣接土地所有者の主張等々調査し得るあらゆる事情を総合して判断することになります。

最終的には、もうここしかないと納得できるところまで調査・検討をして判断することになるのですが、たまに「本来の境界の位置」というより処理としてどう判断するのが「正解」かで悩むことがあります。それは境界確定業務に限ったことではないのかもしれませんが、それも境界確定業務の面白いところであり、難しいところでもあると思います。

昔と比べて境界立会いに行く機会は減っていると思いますが、これから経験する若い人に境界確定業務の面白さを感じてもらえるように、実務上のノウハウや知識を伝えることができたらいいと思います。
そのために、自分も少なくなった貴重なひとつひとつの機会を大切にして、迅速かつ適切に処理することは当然ですが、事案の処理を通じて色々学んでいけたらいいなと思います。

明日からまた寒くなるようです。
風邪をひかないように体調を整えて、仕事、組合活動ともに頑張りましょう。
本日もおつかれさまでした。


【関東 加藤】


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