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復興国債

2011-12-05 22:51:35 | 日記

 師走に入り、今年も残すところ20日あまりとなった。北陸地方の天気予報では今週末から雪ダルマが登場し、すっかり晩秋の気配が漂っている。

 

 本日から震災復興のための財政出動として個人向け復興国債が発売になった。メディアの報道をみる限り、売れ行きは好調な滑り出しをみせているようである。今年度に調達した資金は震災復興のための施策に使われるとあって、復興のために少しでも協力したいという国民の気持ちの表れが好調な売れ行きにつながっているのではないかと思われる。

 個人向けは1兆5000億円を充てるようであるが、購入者に安住大臣の感謝状が贈られるなど話題性もあり個人向けとはいえ復興財源として一役買いそうである。

 元来、個人向け国債は10年変動、5年固定、3年固定の3種類があり、元本及び利子の支払は国によって保証されている。中途換金制限期間を過ぎればいつでも換金が可能であり、1万円から購入できるなど比較的手軽な金融商品である。

 詳しい説明は財務省のホームページで確認することができるのであるが、いつの間にか3種類それぞれの商品に「マウンテン」、「ゴーイング」、「マンスリー」といった枕詞のようなネーミングが付いている。ホームページをさらに詳しくみてみると、それぞれのタイプに愛称を付けているようで、「マウンテン」は登り下りのある変動型、「ゴーイング」は金利が固定型でずっと変わらない、「マンスリー」は毎月発行で毎日購入可能という意味が込められているらしい。引受先として金融機関だけでなく、個人向けをさらに拡大しようという意図がみてとれる。

 

 世の中はデフレ下にあり、お金が溢れているもののうまく廻っていない状況にある。企業も設備投資を控える傾向にあり、金融機関も貸出先が伸びず預貸率は低下している。日銀の金融緩和も限界に達しており、これ以上緩和をしても金利が下がらず、国民所得の向上に繋がらないいわゆる「流動性のわな」に陥っていると言われている。さらにユーロ圏の金融危機により世界的な金融不安が蔓延している状況下にある。

 震災による復旧・復興は最重要課題であるが、デフレ脱却のため、プラスαの乗数効果も期待したい。

 

 さて、最近の情勢では、公務員制度改革4法案の取扱いをめぐり、混沌とした状況となっている。先がみえない中であるが、しっかりとした認識の共有と情報の受発信を行っていきたい。

 

 ≪北陸ナマズ≫


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