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パブコメ結果が公表される

2011-01-18 23:09:12 | 日記

本日、12月24日から1月14日にかけて行われていた自律的労使関係制度の措置に向けての意見募集(パブリックコメント)の結果が国家公務員制度改革推進本部事務局から公表されました。(こちら

事務局に寄せられたご意見は総数217件(うち団体17件、個人200件)で、すでに新聞等において、寄せられているご意見の大半は国家公務員への争議権(スト権)付与に対して否定的なご意見であることが報道されていたことから、いったいどのようなご意見が寄せられているのか気になっていましたが、公表された個別の意見を見ると「これって2ちゃんねる?」と目を疑いたくなるようなご意見が圧倒的に多かったように率直に感じたところです。

すべてのご意見をつぶさに拝見したわけはありませんが、まず目に付いたのは、ご意見を寄せられた多くの方に「公務員制度について十分な理解が得られていないのではないか?」との疑問です。
・ 国家公務員は身分保障がしっかりしている
・ 民間よりも有利な就業条件、公務員が民間人よりも優遇されている
といったご意見などは、(ご指摘の趣旨は理解できるものの)その際たるものではないかと思います。

また「争議権付与に反対」の立場の方のご意見を拝見すると、公務員がスト権を持つことによって国民生活に及ぼす影響について
・ 災害が多発し、治安が悪化している中で、スト権付与は社会的不安を増加させるだけ
・ 地方に波及した結果、役所の窓口業務がストで止まると、地域住民の生活に著しい支障が生じる
といったご意見がありましたが、付与するスト権に一定の制約を課せば、これらの問題はクリアできるのではないかと感じました。(単に「スト権付与」とだけ書かれていると、こういったご意見が多く寄せられることはやむを得ないとは思いますが…)

なお、この「公務員がスト権を持つことによって国民生活に及ぼす影響」の箇所を見てあらためて感じたのは、公務員が行っている行政サービスは、ムダだと言われることが多いものの、やはり地域住民の皆さんにとっては必要不可欠なものであって、私自身はその行政サービスの質を高めるためにも、スト権を付与することが必要だと考えているところです。

いずれにしても政府は60数年ぶりの大改革を行おうとしているわけですので、以前非公式ブログにも書きましたし、このブログにおいてダーツ師も同様の指摘していますが、スト権付与に関しては、パブコメで寄せられた意見の数だけをもって「国民の理解」とせずに、スト懇での有識者の意見や労働者の権利といった観点も十分に踏まえて、(将来後悔することのないよう)総合的に判断していただきた
と思っています。(Nagano)


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