ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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「就職難」報道を目にして。

2010-11-23 19:42:04 | 日記
南国九州においても、街路樹は枯葉を散らし、風が吹けば肌寒さを覚えるなど、秋が深まっている今日この頃ですが、街の雰囲気は早くもクリスマス一色で、日が暮れれば、あちらこちらで意匠をこらしたイルミネーションが輝いています。
このように繁華街はとても華やかなのですが、まるでそのムードを打ち消すかのように、先週、10月1日現在の大学卒業予定者の就職内定率が57.6%だったことが大きく報じられました。これは、就職氷河期と呼ばれた2000年~2004年時点を下回り、現行方式で調査を開始した1996年以降、最低の水準だということです。私のような中年世代と異なり、今は就職活動の開始時期がかなり早まっているのに、内定率が50%台にとどまっていることに、正直、驚きを禁じ得ません。
一方で、企業はアジアを中心に有能な外国人学生の獲得に動いているという話も耳にします。企業の規模が大きくなればなるほど、グローバルな闘いを強いられているのですから、当然といえば当然なのでしょうが、中年オヤジからすると文字どおり隔世の感と言わざるを得ません。
われわれ国家公務員の世界においても、地方出先機関を中心に来年度の採用者を大幅に抑制する方針が総務大臣から示されました。組合のご努力によって、結果的には抑制率を大幅に改善していただきましたが、内閣が「総人件費2割削減」の旗を降ろしていない以上、新規採用者を抑制する傾向は今後も継続されると考えられます。
国にも企業にも門を狭められれば、その門を通過できなかった若者は“漂流”するしかありません。“漂流”するだけでも心理的不安は大きいと思いますが、この心理的不安というヤツは、社会不安に発展する可能性も秘めていると思います。
また、これから少子高齢化が加速化し、わが国の社会保障制度を支えてもらわなければならないはずの若者が就職できないというのは、非常に逆説的な話であり、消費税論議以上に深刻な話にも思えてきます。
「雇用のミスマッチ」ということも言われておりますが、何か良い解決策はないのでしょうか?
偉そうにこんなことを述べている私自身、手をこまねいているだけなのですが・・・。
【ふく福】

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