頭ではわかっているが、止められない
冒頭いきなり不穏な一文から始まったが、決して怪しい薬物のことではない。
最近疲れがなかなか取れない、体調を崩しやすくなった、定期健康診断の数値も悪くなってきたと、どこかの健康食品の通販番組に出る見本のような身体になってきた。
健康に気を付けなければと思いが強くなればなるほど、ついつい「健康になる」という言葉に夜の蛾のごとく引き寄せられてしまう。
発酵食品が体に良いと聞き、毎朝ベリー、蜂蜜入りのプレーンヨーグルトを、夜には納豆を1パック食すことにした。
アミノ酸が疲れを癒すと聞いたので、毎夜、ブルーベリー酢の炭酸割を飲みはじめた。
5年前に内視鏡による腸内ポリープ等の切除をした以来、食後には、エビオス錠を飲み、ヤクルトとミルミル、大腸がん予防になるということでブラックコーヒーは日課となった。
直近の人間ドックで高血圧とでたので、血圧を下げる効果があるというトマトジュースも追加し、塩分を排出するカリウムを取るためにバナナも食べ始めた。
おまけに、尿酸値も高かったので、プロビヨヨーグルトPA3も定期的に飲み始めた。
疲れを感じたら早めにキューピーコーワゴールドαを寝る前に1錠飲み、アルコールも次に日に残るようになったので、ヘパリーゼを常備している。
ただ、ここまでしても、持病の扁桃腺は腫れ、インフルエンザにはほぼ毎年かかり、胃腸はいまだに弱く、疲労が蓄積すると熱を出す。
最近、周囲からはそこまでしても病弱な私に対し呪われているのではとの非科学的な意見も出始めている。
健康への求道は長い道のりである。
(MIKU@♂)