暘州通信

日本の山車

●818 行政訴訟 勝訴の意義

2006年08月26日 | 行政・司法問題
 福井県が図書館の蔵書から百数十冊を書架からおろし、閲覧者の目から遠ざけた問題が取り上げられている。
□行政の思想誘導ではないか? 情報操作だ? などさまざまな批判が集まっている。
□てらまち・ねっとは、福井県民の方たちとこの問題に抗議し、批判を強めている。
□本日(8月27日)、◆福井図書排除事件。福井県知事への質問状の回答が来た!上野千鶴子さんの抗議文も紹介。とする記事が掲載されている。
http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/
□中国の聖人・孔子の教えを説いた儒者たちをいきたまま穴に埋め、本は焼いたとされる「焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」になぞらえ、「平成の焚書坑儒だ」と主張している。
□そこで、処分された(隠された?)本の一覧が載るリストを公開請求したのだが公開されたリストはすっかり墨塗りされ、まったく判読不明であったという。
□このようなものを公開してくる福井県に対し、情報公開請求非公開処分の取り消しを求めて、法廷で争うべく準備を進めていたら、なんと、突然隠した本のリスト
を公開してきたという。
□理由はひとつ。裁判になれば,
数々の裁判で勝訴しているてらまちさんに勝つのは難しく、福井県の敗訴はまず間違いない。そのような事態を招けば福井県に対する行政批判が噴出しかねない。そこで、事件を避け、突然リストを公開してきたと考えられるのだが……。
□はじめは非公開。つぎは突然の公開。
□その非公開と公開の法律判断がきわめて曖昧(あいまい)だ。
□ここでは福井県当事者らの姑息な態度が目立つ。
□てらまちさんが勝訴した事件を知り、あたふたと公開に踏み切った福井県のあわてぶりが手に取るようにわかる。
□しかし……。公開請求したのがてららまちさんらでなかったら、おそらくいちど出した非公開処分が撤回されることはなかったはぜである。
□人をみて法を説く。という言葉があるが、福井県は人を見て法を適用している。
□法のもとに平等であるべき大原則はどうなるのか?
□さらに次の批判を呼びそうである。


◆00005 シコクスミレ

2006年08月26日 | 岐阜県植物誌
◆00005 シコクスミレ

名前の由来は自生地の四国であるが、岐阜県にはまだ報告がないと思う。
東濃の恵那山北部を越える峠道は「神坂峠」といい、長野県の阿智にいたる。
かってヤマトタケル(日本武命)が東征の帰途にも信州から美濃入りしたのもこの道である。
この峠道沿いにまれにシコクスミレが見られる。
古代の道としてたどる人も多い。


●817 警察は現行制度の見直しを。

2006年08月26日 | 行政・司法問題
●817 警察は現行制度の見直しを。

□犯罪は捜査する立場の方たちは、事例犯と形式犯に二大別するのだそうだ。
□少し不正確かもしれないが、わかりやすく言えば、
□形式犯は犯罪と課する罰が一定のルールの範囲にあって、たとえばスピード違反18キ□オーバー。反則金(罰金?)〇〇円のようにすぐ立件できる。その成果は得点として確実に成績に累積される。
□一方、ライブドア、村上ファンド事件のような事例ごとの犯罪は捜査に膨大な要員と時間を要し、悪い弁護士とあたると法廷論争のあげく、下手をすれば逃げられてしまう恐れがある。
□知能犯を扱うのは二課のしごとだそうだが、労多く成果は得点として点数のあがらないということらしい。早く言えば警官は扱うのを嫌がる。
□当初述べたように、すこし短絡的かもしれないが、結論を先に言ってしまえば、警官は知能犯を扱うのを嫌がる。
□つぎに扱うのを嫌がるのは行政悪だ。これもなかなか事件にしない。こんどの岐阜県の裏金問題はそれを象徴しているではないか。
□理由は簡単。警官も県庁職員も地方公務員、本部部長のみは国家公務員として警察庁から派遣されてくる。
□堅調職員を逮捕しても、かならずあとの報復が待ち構えていて、みごとに犯罪者を逮捕できても、この段階で将来の出世はとまる。
□御嵩町の産廃処理場問題と柳川町長襲撃事件。岐阜県の捜査はまったく進まない。
進まないというより進めさせない内部ブレーキと及び腰とならざるを得ない人事問題が裏にある。
□ヤル気満々の警官がいても事件に関与するなら、将来はせいぜい警部補どまりがいいところだろう。とても署長にはなれないし、優秀な部下もつかない。
□退職後の天下り先も制限されてしまう。そうでなくても退職警官の落ち着き先はすくないという社会事情がある。
□もうひとつある。事件があっても警察は告訴・告発を嫌がる。警察のプライドに関るとでも勘違いしているらしい。
□要約すると上記のようなことになるのだが、日々発生する犯罪を敷衍すると、奇妙に一致する現象に気がつく。
□告訴・告発していたのに、警察が適切に対応していればは犯罪は防げたのに……。といったケースが近年飛躍的に増発している。
□桶川、本庄、栃木、このたびの秋田で犠牲になった痛ましい事件が次々と発生する。。□告訴しても受理しなかった苦い経験から、警察法78条の2が新設され、警察が事件を扱わないときは公安委員会に告訴できることになったはずだが……。これがまったくのザル法。なんの意味もない。公安委員長が警察のロボットだからだ。
□最近の凶悪事件。行政不祥事件が多発しているのは現行の警察制度に問題がある。
くわえてその検挙率の低いこと。
□犯罪発生を抑えるために罰則のみを強化する現在のやり方はすでに限界だ。
□ポイント制度の見直し、二課の強化は当面する警察の強化問題だろう。
□とにかくやる気ある警官の芽摘み取ってしまう現行の警察システムには問題がある。
□テレビドラマのように犯人がみなつかまってしまえばいいのだけれど、現実はそうはいかない。