行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤブテマリとオオデマリそしてミズキの花

2018-05-21 20:00:50 | 花,植物
4月下旬から5月初旬、
木に咲く白い花がよく目立ちます。


ヤブデマリ。
山野の谷沿いや川沿いに自生する
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉広葉低木です。


枝先に散房花序を伸ばし、花をつけます。
花序の中心部に小さな両性花が多数、
そのまわりを直径2〜4cmの白い装飾花がとり囲みます。
ガクアジサイによく似た姿です。


そのヤブデマリの両性花にカミキリムシ風の昆虫、
青色の体色からフタコブルリハナカミキリ?
かと思いましたが、
多分、ジョウカイボン科アオジョウカイであろうと昆虫に詳しい方に教わりました。
この2者とてもよく似ていて、間違いやすいものの一つなのです。


オオデマリ(大手毬)。
似た名のコデマリ(小手毬)はバラ科ですが
オオデマリはレンプクソウ科、
それもそのはずヤブデマリの園芸改良種なのだそうです。


ヤブデマリの両性花が装飾花になったものがオオデマリ、
ガクアジサイが改良され、アジサイができたのと同じ過程です。


同じころ、葉の上に白い花、
ヤブデマリと同じように見える花があちらこちらに見られます。
ミズキ科ミズキの花です。


ミズキの花、
たくさんの小花が集まり、
葉の上に乗るように咲きます。
近くで見るとヤブデマリとは全く違うことが分かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コアジサイとセンダンの花

2018-05-20 20:00:03 | 花,植物
公園の山道にコアジサイ、
散歩道にセンダンが花をつけていました(5/11)。


アジサイ科アジサイ属コアジサイ。
今年は特に早いようで、
5月11日、アジサイより一足早く咲いていました。


コアジサイの花、
アップにしてみるとより美しく思います。
他のアジサイ類とは異なり、
装飾花はなく、花はすべて両性花です。


雄しべは花弁より長く、
葯は黄白色で、花糸は薄紫色です。
花弁は白色ですが、
花糸の色で花全体が薄っすらと青色を帯びて見えます。


センダン科センダン、
こちらも花が開き始めていました(5/11)。
紫色の小さな花、
2~3回羽状複葉と呼ばれる若葉の緑に引き立てられ、
より美しく見えます。


花をアップにしてみると、
蕾が赤紫色、開くと薄紫色です。


センダンの花、
アオスジアゲハの好物のようで、
数頭が花の周りを飛んでいました。
青、紫、緑と明るい初夏の彩りです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイカズラとハコネウツギ

2018-05-19 20:00:11 | 花,植物
5月も連休が終わる頃、
野道、山道のあちらこちらから芳香が漂ってきます。
スイカズラの花です。


スイカズラ科スイカズラ。
名からもわかるようにつる性の木本、
他の樹木などにつるを絡ませて伸び、
5月、花をつけ、強い香りを放ちます。


このスイカズラ、
蕾は薄っすらとピンク色、
咲きはじめの花は白色です。


咲きだして時間が経つと花は白から黄色へと変化、
その花の様子から金銀花とも呼ばれます。


花は筒形、
先端が裂けて、雄蕊、雌蕊が飛び出す
ユニークでおもしろい形です。


ハコネウツギ。
スイカズラ科タニウツギ属の落葉木本、
海岸沿いの地域に自生もしていますが、
多摩地域では公園木や庭木として見かけます。


ハコネウツギの花、
咲きはじめは白色ですが、
咲き進むにつれて、ピンク色から赤色に変化していきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河川敷の花

2018-05-18 20:00:29 | 花,植物
ゴールデンウィーク、
多摩川の河川敷に写したナヨクサフジ、オドリコソウ、コゴメバオトギリ、
ギシギシ、オオキンケイギクそしてアカツメグサの花を。
いずれもきれいな草の花です。


マメ科ナヨクサフジ。
ヨーロッパ原産のマメ科つる性の一年草です。


ナヨクサフジ、
法面や河川敷の緑化に使われたこともあり、
河川敷を主に野生化しており、
河川敷のとことろどころがを鮮やかな濃紫色で埋め尽くされています。


シソ科オドリコソウ。
日本在来の種ですが、
開発などにより、
都市部では見ることの少なくなっている草の花です。
なぜか、河川敷の狭い部分に群落をつくって咲いていました。


オトギリソウ科コゴメバオトギリ(小米葉弟切) 。
ヨーロッパ原産の帰化植物、
荒れ地や造成地などに見られる多年草です。
山野に自生する日本在来のオトギリソウは
見ることが少なくなりましたが、
コゴメバオトギリは多摩川河川敷によく見ます。


キク科オオキンケイギク。
北アメリカ原産の帰化植物です。
1880年代に鑑賞目的で導入され、
花が美しいこともあり、法面や河川敷の緑化などに多く利用されてました。
しかし、繁殖力が強く、日本在来種に悪影響を与えるということで、
2006年に外来生物法に基づき特定外来生物とされ、栽培・販売などが禁止されました。
それでも、今も、河川敷や草原には花が群生して見られます。


真っ赤な花?を見つけました。
タデ科ギシギシ属スイバ、
その雌花と思われます。
この個体、それにしても真っ赤です。


マメ科アカツメグサ。
これも帰化植物、河川敷にはよく見られます。
そのアカツメグサに白花を見つけました。
白くてもアカツメグサ、シロバナアカツメグサと呼ばれるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノイバラとハナウド

2018-05-17 20:00:00 | 花,植物
連休の多摩川河川敷の草原、
ノイバラが花盛り、
その中に薄紅色の花を見つけました。
そしてハナウド、
あちらこちらに白い花をつけていました。


ノイバラ。
バラ科のつる性低木、
日本のノバラの代表的な種で日本各地の山野に多く自生、
ノバラ(野薔薇)とも呼ばれます。
5~6月、枝の端に白色の花を散房状につけます。


多摩川河川敷、
5月近くになり、多くのノイバラが咲きだしました。
その中の一樹、薄ピンク色の花をつけていました。
背景を緑色にするとよりきれいに写ります。


園芸用のつるバラに「バレリーナ」」という品種、
これによく似た色のものがあります。
この薄紅色のノイバラが基のようです。


多摩川河川敷にこれもたくさん咲いている
クサナヨフジの紫色を背景にノイバラの花。


セリ科ハナウド属ハナウド。
関東地方以西に分布、
山野の川岸などのやや湿った場所に生育します。


草丈は0.5-2mにもなる大型の多年草です。


花期は5-6月、
茎頂あるいは分枝した先端に20cmほどの大型の複散形花序をつけ、
白色の5弁花をたくさんつけます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キジのカップル

2018-05-16 20:00:54 | 
多摩川河川敷の草原に
キジのカップルを見つけました(4/30)。


多摩川の河川敷の草原を歩いていると、
いつのまにか高く伸びた草に隠れて、
雌キジらしき姿が、
奥に雄キジもいるようです。


雄が頭を持ち上げ、
特徴的な目の周りに赤い肉垂、青緑色の首が現れました。
しかし、雌の頭部は草の中に隠れてしまいました。


草深く、これ以上は近づけず、
雌雄がしっかり写ったのはこの一枚だけ。
見つめあう雌雄のキジ、
「新居はどこにしようしようか」と相談しているようにも見えます。


多摩川の河川敷、
冬に雄の姿は何度か見ましたが、
目立たないせいか雌をみるのは初めてです。
眼の下に白い縁取りが化粧をしているようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマサナエ、コサナエ

2018-05-15 20:00:34 | 昆虫
5月の初旬の里山の水辺に写したサナエトンボ2種、
サナエトンボの仲間はどれもよく似ていて、
判別が難しいのですが
ヤマサナエとコサナエとしました。


上谷戸親水公園の水辺、
ラミーカミキリを写していたカラムシの葉にトンボがとまりました。
サナエトンボ科ヤマサナエのようです。
4月中旬から7月初めころまで、
丘陵地や低山地の流れに普通に見られるサナエトンボです。


上とは違う日ですが、
同じ谷戸のカラムシの葉にやはりヤマサナエ、
最初の写真もそうですが、雄の個体です。


ヤマサナエ、
胸部側面の2本の黒条が特徴です。
よく似たものにキイロサナエがいて、
見分けはかなりの難物とのこと、
ヤマサナエの方が幅広く見られるとの情報からヤマサナエとしました。
こちらは雌です。


水辺のクレソンの花にヤマサナエ。
ヤンマとは違いけっこう簡単に植物体にとまってくれるので
簡単に写せます。


長池公園の里山地帯にて、
シオカラトンボより小型、
小さなサナエトンボを見つけました。


胸部側面、途中で途切れたような黒条が1本、
コサナエ属コサナエと思われます。
東日本に多いようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シオヤトンボ、シオカラトンボ

2018-05-14 20:00:00 | 昆虫
春4月から発生し、
7月には姿が見られなくなるシオヤトンボ、
雌雄ともに色合いがシオカラトンボに似ていて、
以前はシオカラトンボと思っていました。
しかし、見慣れてくると一見して違いが分かります。
4月下旬から5月初旬に写した雌雄シオヤトンボを並べて見ました。


シオヤトンボ雌(1)。


シオヤトンボ雌(2)。


シオヤトンボ雌(3)。
地面などにとまることの多いシオヤトンボ、
雌はムギワラトンボ(シオカラトンボの雌)とよく似ています。


シオヤトンボ雄(1)。


シオヤトンボ雄(2)。


シオヤトンボ雄(3)。
雄はシオカラ色、シオカラトンボに似ます。
シオヤトンボは体長が約1cmほどシオカラトンボより小さく、
腹部が巾広く見えます。


シオカラトンボも撮れました。
最盛期は夏ですが、4月にも発生しているようです。
比較してみると、
こちらの方が体長が長く、腹部がスリムなのが分かります。
また腹部の下方が黒色です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラミーカミキリ

2018-05-13 20:00:33 | 昆虫
5月の声を聞くと、
カラムシやシナノキの葉に
ラミーカミキリの姿を見つけることができます。
1cm ちょっとの小さなカミキリムシですが
明るい場所に集団でいることが多く、
撮りやすく、また姿が可愛らしいので、
見つけるたびにレンズを向けてしまいます。


ラミーカミキリ。
薄青、白、黒と3色に塗り分けのあるカミキリムシ。
上から見ると、どこか黒い服を着た人の姿にも見えます。
中国からの帰化種、数を増やしています。


食草はカラムシ、ヤブマオなどのイラクサ科、
ムクゲ、シナノキなどのアオイ科。
これらの葉を食べながら、葉の上にいます。


葉から顔をちょっと覗かせました。
大きな眼、前から見ると可愛い顔をしています。


逃げようと翅を広げました。


雌雄の区別、
前から顔を見るとわかります。
これは雄です。


イメージでは逆ですが
顔に黒色が多いのが雌です。


シナノキの葉に雌雄のラミーカミキリ。
薄青と黒が雄、白と黒が雌です。
一般に雌の方が大きめです。


カラムシの葉に2匹。
これは2匹とも雌に見えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニホンカワトンボ

2018-05-12 20:00:47 | 昆虫
谷戸の小さな流れのニホンカワトンボ、
金属光沢の美しい体色、
4月下旬になると、毎年、見るのが楽しみです。
しかし、今年は個体数がやけに少ないように感じました。
周辺の開発が進んでいるので、
このまま減少していき、消滅してしまうのではと心配です。


うまく近づけば逃げられず寄れるので、
180mmのマクロ持参でいきました。


マクロで至近距離で写して、
さらに少しトリミング、
翅の糸目模様、頭部の毛までしっかり見えます。


日差しの中で、
発生して間もない個体でしょうか
翅の橙色がまだ淡色です。


翅の橙色、
上よりはかなり濃色です。
いずれにしても翅が橙色なのは雄、
よく目立つせいもあるでしようが、
雌より雄の方をよく見ます。


上からしか撮れませんでしたが
透明の翅のニホンカワトンボです。
多分雌です。
(透明の翅には雄もいますが、雌が多いようです)


透明の翅、縁紋は白色、尾部が太い、
これは雌です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする