行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アキアカネ

2023-11-26 20:00:19 | 昆虫
9月になっても真夏日の続いた今年、
数が少ない気もしましたが、
9月中旬になり、里にアキアカネの姿が見られました。


9月15日、
里の谷戸にアキアカネを見ました。
今年初見、初撮りになります。
腹部の上面、側面が赤色なのでオスの個体です。


オスの個体が綱にとまったところを近写、
胸部側面の3本の黒条、真ん中の先端が尖るのがアキアカネの特徴です。


9月下旬に写したアキアカネ♂、
9月中旬のものより胸部が濃色になり、成熟が進んでいるように見えます。


公園の花壇のケイトウの花にアカトンボがとまっていました(9/17)。
アキアカネのメスです。
アキアカネのメスには腹部が褐色のものと、
腹部上面が赤いものがいて、上写真は上面が赤い方のメスです。


腹部が褐色のアキアカネ♀。


アキアカネは6月ごろ平地から山地の池、沼、湿地などで羽化します。
羽化した未熟な成虫は発生場所付近で採餌して体力をつけ、
間もなく、高標高の高原や山岳地帯へ長距離移動します。
7~8月の盛夏は涼しい避暑地で過ごすのです。
高温耐性が弱く、30℃を超えるところでは過ごせないアキアカネなのです。


高地で成長、成熟し、
平地が涼しくなる秋9月~10月に大挙して平地に戻ってきます。
今年は秋になっても平地は高温続き、
アキアカネにとっては生きづらかったことと思われます。
地球温暖化、灼熱化で今年のような異常気温になると、
そのうち平地でアキアカネが見られなくなるかも知れません。
アキアカネ、いわゆるアカトンボの代表、
詩などに詠まれているアカトンボはたいていこのアキアカネです。
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