行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

東京でみられる蝉,5種

2011-08-15 17:49:23 | 昆虫
中下旬の天候不順のせいでしょうか,
今年の7月は例年に比べ,蝉の発生が少なかったようです。
特に,例年7月中下旬が発生のピークであり,
毎年,一樹に何匹も湧き出たようにとまっている
アブラゼミでさえ,あまり見ることがありませんでした。

再び夏らしい天気となり,暑さの戻った8月7日,
セミたちが一斉に発生したようで,
アブラゼミ,ミンミンゼミ,ニイニイゼミ,ヒグラシと,
東京に見られるこれらの蝉たちを自宅近くの公園の緑の中,
写真に撮りました。
子供の頃の昆虫採集で,これらを全部そろえることは難しかったと記憶しています。
一時間あまりの間にみんな撮ることができたことに少し感激です。
そして,当日鳴く声は聞きましたが,見ることができなかった
ホウシゼミ(8/15撮る)まで含めて,5種類の蝉の写真載せます。


(ミンミンゼミ8/7)
ミンミンの澄んだ鳴き声,緑と黒の斑模様の頭部,
透明の翅と姿もきれいな日本の代表的なセミです。
酷暑には弱いセミのようで,木の多く涼しい郊外,低山などによく見られます。
暑さの厳しい都市部は苦手とするセミのようです。
写真,ミンミンと盛んに鳴いているところですが,
奥に並んで蝉の抜け殻が見られます。
大きさからするとちょうどこの蝉の殻のようにも思えます。
殻から抜けて最初の泣き声だったのでしょうか。


(アブラゼミ8/7)
これも日本の代表的なセミ,
翅全体が不透明なセミは世界的には珍しいのだそうです。
都市部の環境に適用していると思われ,
都市部の公園ではもっとも多く見られるセミのようです。


(ニイニイゼミ8/7)
薄茶色のまだら模様の翅のアブラゼミに比べ小型のセミ,
低地から都市部によく見られます。
この4種の中では一番発生時期の早いセミで,
東京のこのあたり(稲城市)では,
毎年梅雨明け前の7月の初旬に初鳴きを聞きますが,
8月の中頃になるとあまり姿をみません。


(ヒグラシ8/7)
カナカナカナとなにか哀しげな,趣きのある声で鳴きます。
早朝や夕方に鳴き,このセミが鳴くと日が暮れるので,
ヒグラシの名があると思いますが,カナカナゼミとも呼ばれるようです。
ミンミンゼミより小さく,ニイニイゼミより少し大きい,
ツクツクホウシとほぼ同じ程度の大きさです。
晩夏のセミのように思いますが,
7月初旬から9月まで比較的長い間,鳴き声が聞かれるセミです。
木の茂った森や林の薄暗い中にいることが多く,
他のセミと違って,道端の木などには見られないセミです。
写真のヒグラシ,左腹部にセミヤドリガの初期幼虫が寄生しています。
セミヤドリガは蝉に寄生して成長する蛾です。
やや暗い環境を好むということで,
ヒグラシに一番よく見られる寄生虫のようです。


(ホウシゼミ8/15)
ツクツクホウシとかオシンツクツクと鳴き声が聞こえます。
これらの中では一番遅く,8月の主に中下旬に発生する蝉です。
今日,家の前で鳴いていました。

夕立晴れミンミン蝉のしぐれかな
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