行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

レンリソウ

2021-06-13 20:00:10 | 花,植物
多摩川の河川敷、
レンリソウ(連理草)が今年も花をつけていました(5/14)。


レンリソウ(連理草)。
マメ科レンリソウ属の多年草、
スイートピーの仲間、野生のスイートピーとも言われます。
生育環境の減少などにより貴重種、各地で絶滅が危惧されています。


やや湿った草地に生育します。
「府中郷土の森」付近の多摩川土手下の河川敷、
ロープが張られた保護地に毎年レンリソウの花が見られます。
ボランティアによる大型の草とりなどの世話が行われている結果です。


花はマメ科特有の蝶形で、
花色は紫、花弁は旗弁1枚、翼弁2枚、竜骨弁2枚の合計5枚。


葉は羽状複葉で、2~6個の小葉からなり、
小葉は狭長楕円形と細く、対生しています。
先端が巻きひげになり、他の草に巻き付いて生育します。


花時期は5~6月、
今年は特に早かったのでしょうか、
5月14日は少し盛りが過ぎていたようです。
もう他の草がレンリソウを覆うように伸びていました。
日当たりがよく、大型雑草がはびこるここでは
その草を駆除する作業がなければレンリソウは消えてしまうように思います。


レンリソウの近くの草原には、
同じマメ科で紫色の花、ナヨクサフジがたくさん生えています。
美しい花ですが、外来種で繁殖力が高く、
在来種を駆逐してしまうのも困ります。
生物多様性は大切なことです。


そのレンリソウの保護地のすぐ上の土手斜面、
特定外来種に指定のオオキンケイグサが黄色の花を咲かせていました。
5月になると、多少少なくなったとはいえ、
河川敷のあちらこちらにこの花が咲きます。
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