行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

サラサウツギの花とコマルマナバチ

2021-06-23 20:00:28 | 花と虫
5月26日の長池公園にて、
サラサウツギの花にコマルハナバチの雄が吸蜜していました。
ちょうどサラサウツギの咲くころ姿を現し、
1月ほどで姿を消すコマルハナバチ雄です。


サラサウツギ(更紗空木)。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木。
八重咲きで、花びらの外側が紅色になるウツギの品種です。
香りのよい花を下向きに咲かせます。


その更紗空木の花にコマルハナバチの雄が花吸蜜していました。


サラサウツギの紅色は個体により、多少の濃淡があるとのことですが、
この八重のウツギ、花全部が白色に見えます。
これをシロバナヤエウツギとも呼ぶようです。


コマルハナバチ、
雄はモコモコの淡黄褐色の毛でおおわれ、
円らな複眼の持ち主、可愛らしい蜂です。
黒色毛でおおわれた雌は春から活動しますが、
雄は梅雨の頃に姿を現します。


サラサウツギとシロバナヤエウツギ、
ともに自生もあるとされていますが、
多くが園芸種として庭木や公園木として使われています。


コマルハナバチは、北海道と沖縄を除く日本全土に生息する社会性のハナバチ。
地中に作られる巣には産卵を行なう一匹の女王蜂と、
それ以外の仕事を行なう多数の働き蜂(雌)が存在します。
女王蜂と働き蜂は雌、全身が黒い体毛に覆われ、おしりの先が濃いオレンジ色です。
雄は全身レモン色(淡黄褐色)なので雌雄の区別はすぐにつきます。


初夏、梅雨に入る頃、コマルハナバチの巣は解散となり、
巣からは、次世代を担う新女王とオスが巣立って行きます。
オスは離巣したあと、ひと月程度しか生きられませんが、
新女王は雄と交尾をしたあと地中に潜って冬を越し、
次の春に新しい巣を創設するのだそうです。
コメント
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