
やっと見ることのできた百合の木(ユリノキ)の花です(5/31)。
冬の枯れ花(実)を見るたびに,
ユリあるいはチュウリップに似ているといわれるユリノキの花を,
今度の夏は是非見ようと思うのですが,
毎年時期を逃したり,地上からは葉に隠れて見つけられなかったりして,
見ることができませんでした。
職場付近の少し高台,横から樹を見られる位置から撮ったユリノキの花です。
薄い黄色,チューリップに似ているといわれれば似ています。

ユリノキは北アメリカ原産のモクレン科ユリノキ属の落葉高木,
明治の初期に日本に入ってきているようです。
この時代はチューリップがまだ一般的でありませんでした,
そこでより身近な花,百合に似ているということでその名がつけられたようです。
今ならばおそらくチューリップの木の名になると思われます。
ちなみに英名はチューリップツリー,
生長が速く,街路樹,公園樹としてよく利用され,
また,重要な蜜源植物でもあるようです。
葉の形が半纏に似ているところから,ハンテンボクの別名があります。

こちらは一目見て,ブラシの木の名がすぐに浮かんだ花です(6/4)。
フトモモ科ブラシノキ属,オーストラリア原産の植物です。
長い花糸が穂状花序をなし,花序全体がブラシのように見えます。
花の名としてはどうかという気もしますが,よく体を現す名前です。
よく見ると花序の先から枝が伸びるという面白い特徴のある木でもあるようです。
百合の木の空を見上げて花探す