先日、県主催の「元気あおもり起業家交流セミナー2010」に参加してきました。
基調講演は、オイシックス株式会社の高島宏平社長。「作った人が自分の子どもに食べさせられるものを」という思いから起業したネット食品宅配会社です。生産者の論理ではなく、常にお客様の視点に立ち、安心・安全な食品をできるだけ便利な形で(欲しい時に欲しいだけ注文でき、宅配も夜9時までOK)家庭に届けたいと、厳選された2,400品目もの食品をネット上で販売しています。品数の豊富さだけでなく、入会金、年会費、利用料が無料というのも、他の食品宅配業者にないオイシックスの売りだという。
「厳選された」というのは、消費者をついその気にさせる常套句ですが、オイシックスの「厳選」の方法は、取り扱う商品すべてに対して、第三者の評価を反映させるというもの。具体的には、外部機関として「食質監査委員会」を設置し、新しい商品の候補について、毎月安全性をチェックしてもらっているとのこと。この委員会を通らなければ、どんなにおいしいものでも販売はしないというのが、オイシックスの一貫した姿勢です。
高島社長は、「食べられない食べ物」という「矛盾」を解消したいと言う。つまり、消費者が食品を買うときに、裏側に書いてある「原材料」や製造国、JASマークの有無などをいちいち確認しなければ安全な食べ物を買えないという状況は、どう見てもおかしいということです。オイシックスで売っているものなら100%安心して家族に食べてもらえる。このことにこだわるのは、日本の「食べられない食べ物」がはびこっている食品業界に風穴を開けたいという思いもあるのだと思います。
ただ、彼は「安全」だけを基準にしているわけではなく、「安全」を大前提とした「ミーハーなこと」をやっていきたいと言う。たとえば、"Soup Stock Tokyo"http://www.soup-stock-tokyo.com/と提携した新商品の開発・販売などは、そんな若き起業家のこだわりが見てとれます。やっぱり、起業は、まず自分自身が楽しむ姿勢が大事ですね。
それから、さすが成功した起業家は目の付け所がいいと思ったことがありました。ネットでの販売といっても、たとえば高齢者など、インターネットを使っていない人たちもいる。そういう層をどう取り込むか。彼が考え出したのは、「牛乳屋さん」との連携でした。つまり、宅配の牛乳と一緒にオイシックスの注文用紙を各家庭に配達してもらい、商品も牛乳と一緒に配達してもらう。代金は、牛乳代金と一緒に月毎に回収する。インターネット=ハイテクと、牛乳配達=ローテクの併用。こだわるところは徹底的にこだわりを見せる一方で、そんな柔軟性も見せる。そのあたりがニクいところです。
参加者からいい質問が出ました。「高島さんの将来の夢は何ですか?」
彼の答は、「安全な食べ物」がニッチであるという状況を変えたい、というものでした。食品流通業界のナンバーワンになるのではなく、自分たちのやっていることが「マス」にならなくてはいけないんだと。
その答を聞いて、彼がそこまで「食」にこだわっているということに、正直驚きました。というのは、彼にはもっと別の分野の夢があって(彼はもともと情報工学専門で、経営コンサルタント会社マッキンゼーで働いた経験もある)、そこに至る入口としてたまたま「食品」が選ばれたのかな...という気もしていたものですから。
しかし、強い思いをもって自分が始めた仕事が、マス、つまり「社会の常識」になる! それこそまさに「やりがい」のある仕事ですよね。
ところで、オイシックスの食品宅配の欠点は、彼自身も認めていましたが、「値段が高い」ということです。実際、私もサイトをのぞいてみましたが、確かに高いような気がします。まあ、それだけの対価に見合うだけの食品(安全で美味しい)であるかどうかはお客様が判断することですから、一概に高いとは言えないでしょう。
ただ、青森なら、たとえば野菜でも魚介類でも、産直センターや市場に行けば、新鮮で美味しいものがいくらでも安く買えますから、わざわざ宅配を利用しようという気にはならないかもしれない。
逆に、青森の食材・食品をオイシックスに「厳選」してもらって、全国展開で売り出してもらったらどうでしょう。高島さんも、朝4時に起きて魚市場に行ってみたら、見たことのない素材(彼の言葉を借りるなら「エッジの立ったもの」)がたくさんあって、びっくりしたそうです。青森に、そんな「エッジの立ったもの」があるなんて、地元の人間は気づかない。これを機会に、ぜひ高島さんには、青森の食材・食品を本格的にリサーチしてほしいものですね。
基調講演は、オイシックス株式会社の高島宏平社長。「作った人が自分の子どもに食べさせられるものを」という思いから起業したネット食品宅配会社です。生産者の論理ではなく、常にお客様の視点に立ち、安心・安全な食品をできるだけ便利な形で(欲しい時に欲しいだけ注文でき、宅配も夜9時までOK)家庭に届けたいと、厳選された2,400品目もの食品をネット上で販売しています。品数の豊富さだけでなく、入会金、年会費、利用料が無料というのも、他の食品宅配業者にないオイシックスの売りだという。
「厳選された」というのは、消費者をついその気にさせる常套句ですが、オイシックスの「厳選」の方法は、取り扱う商品すべてに対して、第三者の評価を反映させるというもの。具体的には、外部機関として「食質監査委員会」を設置し、新しい商品の候補について、毎月安全性をチェックしてもらっているとのこと。この委員会を通らなければ、どんなにおいしいものでも販売はしないというのが、オイシックスの一貫した姿勢です。
高島社長は、「食べられない食べ物」という「矛盾」を解消したいと言う。つまり、消費者が食品を買うときに、裏側に書いてある「原材料」や製造国、JASマークの有無などをいちいち確認しなければ安全な食べ物を買えないという状況は、どう見てもおかしいということです。オイシックスで売っているものなら100%安心して家族に食べてもらえる。このことにこだわるのは、日本の「食べられない食べ物」がはびこっている食品業界に風穴を開けたいという思いもあるのだと思います。
ただ、彼は「安全」だけを基準にしているわけではなく、「安全」を大前提とした「ミーハーなこと」をやっていきたいと言う。たとえば、"Soup Stock Tokyo"http://www.soup-stock-tokyo.com/と提携した新商品の開発・販売などは、そんな若き起業家のこだわりが見てとれます。やっぱり、起業は、まず自分自身が楽しむ姿勢が大事ですね。
それから、さすが成功した起業家は目の付け所がいいと思ったことがありました。ネットでの販売といっても、たとえば高齢者など、インターネットを使っていない人たちもいる。そういう層をどう取り込むか。彼が考え出したのは、「牛乳屋さん」との連携でした。つまり、宅配の牛乳と一緒にオイシックスの注文用紙を各家庭に配達してもらい、商品も牛乳と一緒に配達してもらう。代金は、牛乳代金と一緒に月毎に回収する。インターネット=ハイテクと、牛乳配達=ローテクの併用。こだわるところは徹底的にこだわりを見せる一方で、そんな柔軟性も見せる。そのあたりがニクいところです。
参加者からいい質問が出ました。「高島さんの将来の夢は何ですか?」
彼の答は、「安全な食べ物」がニッチであるという状況を変えたい、というものでした。食品流通業界のナンバーワンになるのではなく、自分たちのやっていることが「マス」にならなくてはいけないんだと。
その答を聞いて、彼がそこまで「食」にこだわっているということに、正直驚きました。というのは、彼にはもっと別の分野の夢があって(彼はもともと情報工学専門で、経営コンサルタント会社マッキンゼーで働いた経験もある)、そこに至る入口としてたまたま「食品」が選ばれたのかな...という気もしていたものですから。
しかし、強い思いをもって自分が始めた仕事が、マス、つまり「社会の常識」になる! それこそまさに「やりがい」のある仕事ですよね。
ところで、オイシックスの食品宅配の欠点は、彼自身も認めていましたが、「値段が高い」ということです。実際、私もサイトをのぞいてみましたが、確かに高いような気がします。まあ、それだけの対価に見合うだけの食品(安全で美味しい)であるかどうかはお客様が判断することですから、一概に高いとは言えないでしょう。
ただ、青森なら、たとえば野菜でも魚介類でも、産直センターや市場に行けば、新鮮で美味しいものがいくらでも安く買えますから、わざわざ宅配を利用しようという気にはならないかもしれない。
逆に、青森の食材・食品をオイシックスに「厳選」してもらって、全国展開で売り出してもらったらどうでしょう。高島さんも、朝4時に起きて魚市場に行ってみたら、見たことのない素材(彼の言葉を借りるなら「エッジの立ったもの」)がたくさんあって、びっくりしたそうです。青森に、そんな「エッジの立ったもの」があるなんて、地元の人間は気づかない。これを機会に、ぜひ高島さんには、青森の食材・食品を本格的にリサーチしてほしいものですね。
①オイシックスの社長の話を08年8月に静岡市で聞いたことあり。図書館と大学(TAC)起業支援組織の合築ビル内が会場。現在f-bizの小出所長の筋でお呼びしたとのこと。国営放送の日曜経済番組でも見て感じていたが、若い社長で資金繰り等のつらい経験が足りないのではとの印象。残留農薬等の質問もでたが「草食系社長」らしく正直に回答していた。私は熱血系体育会系の社長が好み。彼にはオーラ-を感じなかったので名刺交換の行列に並ばず、有名メロン農家の息子(高知大農学部出身)とお話して新幹線に飛び乗り帰京。知人が館長のビジネス支援図書館も見てきたが「東京」と比較にならず。浜松出身者としては大安心。
②新幹線青森開業を年内に控え、ストロー効果を減殺するため青森県庁も小出所長を招聘し無料講演会を2月25日に行うとのこと。私の好みの熱血系ですので平日午後からですが出席方お願いします。経営が「社長の情熱」であることが良く分かるはず。
小出所長の講演は、ぜひ行きたいと思っていました。「新幹線×地域活性化セミナー」6回シリーズ、日程がなかなか合わずに1回も行けなかったので、最終回はぜひ、と思っていました。熱血系・草食系、大変おもしろい分け方ですね。外への出し方・見せ方は違うけれど、どちらも私にとっては情熱系に思えます。