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椎名誠氏の講演「そこにしかない風景」

2005-01-22 | └社会教育
恐らくは年代物のジーンズに身を包み、手ぶらでステージに現れた椎名誠氏は、演壇に立つと開口一番、「椅子ないですか」と主催者に求めました。舞台袖にいたスタッフがあわてて自分が腰掛けていたパイプ椅子を持って行くと、椎名氏はおもむろにその椅子を演台の前に運び、腰を下ろして長い脚を組みました。「…これで落ち着いて話ができます」。

今日弘前市で行われた椎名誠講演会にスタッフとして参加しました。演題「そこにしかない風景」。椎名氏は、「主催者が考えてくれたんですが、いいタイトルですね。これから使わせてもらおうかなと…」とほめてくださいましたが、実は、この演題、椎名氏が別の講演の中で使っていた言葉をあるところで私が見つけて、とても気に入ったのでそのままタイトルとさせていただいただけなんですよ! とてもいい言葉ですよね、「そこにしかない風景」。

いつも見ている風景に人はあまり感動を覚えないが、風景は人の感覚を育てる力を持つ。子どもたちのためにも、それぞれにある「そこにしかない風景」を大切にしてほしい…。

チベットやモンゴル、パタゴニア。実際に彼が目にした世界の風景を紹介しながら、ゆったりとした口調で、椎名氏はこんな話をしてくれました。

偶然にも夜、テレビで再び彼と出会うことができました。「椎名誠のでっかい旅」。南米、ラプラタ河を河口から源流までたどる旅を紹介する番組でした。今日聴いたお話とすんなりだぶらせて見ることができました。

世界中を旅しては、いつもそこに溶け込んでしまう椎名氏もいいですが、私は、昔サラリーマンだった頃の椎名氏も好きですね

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