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恵庭市「まちじゅう図書館」で人がつながる。

2015-02-12 | └社会教育

北海道恵庭市は、2013年に「読書条例」を施行するなど、読書の町として知られていますが、その取組の中でも面白いのが「まちじゅう図書館」です。

喫茶店やレストラン、パン屋、花屋、銀行、郵便局、病院、携帯ショップ、お寺まで、現在、市内の35ヶ所が「まちじゅう図書館」に登録、小さな私立図書館として市民の憩いの場所となっています。店舗の空きスペースに店長やスタッフのお気に入りの本を並べ、訪れた人に自由に読んでもらおうというしくみです。食事や診察の待ち時間に、とか、ケーキとコーヒーのお供に本をどうぞ、など、それぞれキャッチフレーズが異なるように、利用のルールは参加店に任せられているようです。まあ、本を目当てに来るお客さんが増えることを期待している店もあるんだろうな。

考えてみれば、もともと、待ち時間用の本や漫画をどっさり揃えた店もたくさんあるわけで、そういう店が「図書館」として登録しただけ、とも取れますが、「まちじゅう図書館」の共通のフラッグがあちこちに掲げられている光景は、確かに読書のまちという感じがします。

この取組の一番の効果は、図書館が交流の場となっていることだと言います。つまり、店を訪れ、図書館のコーナーで本を読んだり借りたりするだけでなく、「まちじゅう図書館」自体が、人と人がつながる場所として機能しているということ。おしゃべり禁止!の通常の公共図書館との最大の違いはそこかも。本との出会いの場所が、人との出会い、つながりの場所になる。そこから地域づくり・まちづくりにつながる新たな活動が生まれてきたら素晴らしいですね。


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