カクレマショウ

やっぴBLOG

給食の献立を子どもたちが考える。

2012-01-15 | ■教育

先日、何十年かぶりで学校給食をいただきました。メニューは、五目ちらし、ワカメと粗引きソーセージのスープ、牛乳。皿に載っている具をご飯にかけると五目ちらしになるのであーる。見た目、ちょっとさびしいような気もしますが、でもさすがに栄養バランスのしっかりとれたメニューです。自校給食だけあって、味も申し分ない。決して、「変な給食」ではありません。あ、でもそういえば、子どもたちのお楽しみのデザートっぽいのがなかったかも…。

 

教室を回って、給食を食べる子どもたちの様子ものぞいてみる。「よその人」が来たというだけでウキウキ歓声をあげる1年生、腕相撲をしようと言ってくる3年生など、低学年はもう見ているだけで楽しくなってくる。高学年になると、しかし、給食の時間なのになんだかシーンとしちゃってこっちが心配になるくらいで、同じ学校という建物にいながら、この違いはなんだ。ほんと、小学校というところは、子どもたちの「成長」を肌で実感できる場所なんですね。

 

もちろん、実際の学校現場では、日々楽しいことばかりではないかもしれませんが、たまに、授業を受けたり給食を食べたりする子どもたちを見ていると、その純粋さにただただ心動かされることが多いですね。

 

ところで、県で取り組んでいる「学校における地場産物活用推進事業」の中で、学校給食コンクールというのがあります。小学生のグループが青森県の特産品を使ったオリジナルの献立を考えるコンクールです。先日その表彰式があって、青森市立油川小学校の「油川めんこいガールズ」が最優秀賞を受賞しました。油川小学校のチームは、昨年度に続き2年連続最優秀賞という快挙。

 

彼女たちの考えた献立は、「油川の食材で骨太なからだをつくろう」という超ストレートなテーマ。笹竹を入れたちまき、骨太とろろ汁、きんぴら風すきやきの卵とじ、お楽しみサラダ、リコピントマトゼリーに牛乳という、油川地区で取れた食材をふんだんに使った文字通り体に良さそうなメニューです。去年も確かそうでしたが、徹底して「油川」にこだわったというところが最優秀賞の決め手だったのかも。

 

表彰式に先立って、入賞した献立の一部の「試食会」も行われ、油川小チームからの「笹竹ちまき」のほか、新城中央小チーム(優秀賞)の「決め手くん串かつカレー」、鶴田小チーム(優秀賞)の「青森ハンバーグ長いもソースかけ」など、試食とはいえ、豪華で多彩なバイキングを楽しむことができました。

 

     

     

 

「串かつカレー」の串かつは、豚バラ肉で長いもとリンゴを巻いて揚げたもの。「おどるほどう・ま・い!」とキャッチフレーズにあるように、サクサクした触感が、ガーリックライスのカレーと相性抜群でした。「ハンバーグ」の長いもソースは、長いもをすりおろしたものに今話題の「源たれ」(上北農産加工のスタミナ源たれ)がかけてあって、これがハンバーグにまた合うんだよなー。他にも、「せんべい汁」がゆずこしょう仕立てになっていたり、料理店でも出せるような工夫されたメニューが目白押しでした。ただ、それぞれの試食メニューに、○○チームのなんという献立なのか分かる表記が欲しかったし、さらに、子どもたちへのメッセージや感想を書いてあげる…とかちょっと工夫があればよかったなと、せっかくの機会なのに、少しもったいない気持ちもしました。

 

それはともかく、こういうメニューを、子どもたちが管理栄養士や栄養教諭の皆さんの指導を受けながら一生懸命考えたと思うと、なんだか微笑ましい。栄養士さんや親に相談したり、みんなで話し合ったりして、試行錯誤して作ったんだろうなと…。料理好きな子はけっこう多いと思いますが、自分たちの食べる給食の献立を考えるなんて滅多にない機会ですよね。いろんなことを学べたのではないかと思います。

 

経費の面では、実際にこれを全部献立にするのは難しいんだろうけど、一部でも実現されたら、メニューを考えた子どもたちもものすごく喜ぶことでしょうね!

 

 


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