先日聞いたキャリア教育関係の講演の中で、ちょっと頭に残っているのが、子どもたちにグループで活動をさせるときには、できれば10人くらいの人数で話し合いや活動をさせたほうがいい、という話。
グループというと、普通は4~5人程度ですが、それじゃ少なすぎると言う。なぜかというと、実際に社会に出ると、会社でもどこでも、10人程度の単位で何かを決めることが圧倒的に多いからだという。
プレゼンも、できるだけ多い人数の前でさせる。場所も、教室とかではなくて、体育館とか、できるだけ広い場所で行う。人間、空間が広ければ、それに見合ったプレゼンをしようとするのだそうです。
キャリア教育で社会に出てから実際に役に立つ能力や資質を高めようとさんざん言いながら、そこまで考えたことはなかった。確かに、実際の社会の場面を想定したら、「10人程度」の中で物事を決めていくことはよくあることです。そこまで想定して学校でトレーニングをする。なるほどね。一理あります。
それから、「10人程度」というのは、もう一つ理由があって、人間は、相手が一人(つまり2人での会話)だと、自分と同じような人を選ぶ。安心してコミュニケーションしたいから。3人になっても4人になっても、その傾向はほとんど変わらないという。でも、それ以上になってくると、必ずしも「自分と波長が合う」人ばかりとは限らなくなってくる。つまり、自分にとって「嫌な人」、「異種類の人」が入ってくる。でも、そういう人とどうやって合意形成を図っていくかが、社会人になると求められるのです。あの人とは折り合いが合わないからできません、とは、社会人は決して言ってはいけない。仕事なのですから。
学校という集団で、そういう訓練をしておけばいいのですね。しつこいくらいに。そうすると、自然とそういうスキル?が身についていくと…。
う~ん。やはりキャリア教育って、どこまでも奥が深い。結局、大人が大人社会をどうしたいかをマジメにちゃんと考えないことには、自信をもって子どもたちに次の時代を託すことなんかできないんだよなあ(―_―)!!
まあ、今はひたすら試行錯誤しながら取り組んでいくしかないのかもしれません。とりあえずは、グループは「10人程度」にするってのも、一つのいいアイディアとして取っておきましょうか。
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