宮崎県の東国原知事が、先週月曜日の定例記者会見で、定例記者会見そのものを必要性に疑問を投げかけていました。「必要ですかね?」という知事の問いかけに対して、間髪入れず、記者から「必要です」と返事が返ってきたのがまず印象的でした。
テレビや新聞で断片的に伝えられる情報を寄せ集めてみると、東国原知事の意見は、要するに「記者会見というものは、何か必要があった時に開くものではないのか」、「今日のように発表事項が重要でない時も必要なのか」ということのようです。
記者から、定例記者会見が「必要な理由」として、「県政運営の考え方を県民に伝える場として必要」、「県民が聞きたいことを代弁する役割もある」といった意見が出ると、それに対しては、「あなたたちが聞きたいことが、必ずしも県民の聞きたいこととイコールだとは思わない」、「私は県民から直接聞きたい」などと知事は答えています。
宮崎県の知事定例記者会見は、ほぼ月1~2回の割合で行われてきており、それは他県と比較してもそう多い方ではありません。青森県や神奈川県、東京都では週1回、山形県ではなんと毎日行われているのだとか。定例記者会見の方法はどこもたいてい同じで、まず知事から主な県政の動向について一通り説明(もちろん職員が原稿を書いたものを読み上げる)したあと、それに対する質疑応答があり、その他知事説明にない案件に関する質問もいくつかあったりして、だいたい1時間程度で終わる場合が多いようです。
宮崎県の場合は、記者会見の模様はインターネットで生中継され、また、その動画及びテキストは県庁ホームページからいつでも見ることができます。くだんの4月16日付けの動画では、残念ながら、記者会見冒頭に見られた、定例記者会見の是非に関する議論の部分(15分程度だったらしいですが)はカットされていました。
定例記者会見に疑問を投げかけるなんて以前「マスコミ」側で仕事をしていた経歴を持つ知事とは思えず、そういう意外性が、今のところは逆に驚異的な支持率の高さ、不支持率の低さにつながっているのかもしれません。
ただ、当然のことながら、今回に限っては、この件を伝えるマスコミは激烈な批判を浴びせています。ニュースソースとしての定例記者会見の場を否定されたわけですから。私も、知事が定例記者会見を開くことについては、「説明責任」という視点からも必要だとは思います。ただ、そのやり方、進め方については考えてみてもいいのではないかと思いますね。東国原知事も、旧態依然とした会見のやり方について疑問を持ったのではないでしょうか?たとえば、田中・前長野県知事が否定した「記者クラブ」のあり方についても、真に「自由な報道」という考え方とは矛盾することもあるわけで。
「じゃ、私が1時間しゃべったことを全部書いてくれますか?」という東国原知事の発言が気になります。記者は、「我々には編集権というものがありますから…」と答えていましたが、インターネットで全部生中継されている以上、編集も何もあったものではない。結局、マスコミ側も、自分たちが「必要とする情報」だけを知りたいし、そこを「編集」して「報道」したいだけなのかもしれません。
知事が「そのまんま日記」の中で、こんなことを書いていました。
「メディアはあそこしか取り上げないだろう。その後、約1時間に渡り、記者達の質問にきちんと僕なりの見解を示したことはどこも報道しないだろう。」
なるほどね。大変わかりやすいメディア批判です。
テレビや新聞で断片的に伝えられる情報を寄せ集めてみると、東国原知事の意見は、要するに「記者会見というものは、何か必要があった時に開くものではないのか」、「今日のように発表事項が重要でない時も必要なのか」ということのようです。
記者から、定例記者会見が「必要な理由」として、「県政運営の考え方を県民に伝える場として必要」、「県民が聞きたいことを代弁する役割もある」といった意見が出ると、それに対しては、「あなたたちが聞きたいことが、必ずしも県民の聞きたいこととイコールだとは思わない」、「私は県民から直接聞きたい」などと知事は答えています。
宮崎県の知事定例記者会見は、ほぼ月1~2回の割合で行われてきており、それは他県と比較してもそう多い方ではありません。青森県や神奈川県、東京都では週1回、山形県ではなんと毎日行われているのだとか。定例記者会見の方法はどこもたいてい同じで、まず知事から主な県政の動向について一通り説明(もちろん職員が原稿を書いたものを読み上げる)したあと、それに対する質疑応答があり、その他知事説明にない案件に関する質問もいくつかあったりして、だいたい1時間程度で終わる場合が多いようです。
宮崎県の場合は、記者会見の模様はインターネットで生中継され、また、その動画及びテキストは県庁ホームページからいつでも見ることができます。くだんの4月16日付けの動画では、残念ながら、記者会見冒頭に見られた、定例記者会見の是非に関する議論の部分(15分程度だったらしいですが)はカットされていました。
定例記者会見に疑問を投げかけるなんて以前「マスコミ」側で仕事をしていた経歴を持つ知事とは思えず、そういう意外性が、今のところは逆に驚異的な支持率の高さ、不支持率の低さにつながっているのかもしれません。
ただ、当然のことながら、今回に限っては、この件を伝えるマスコミは激烈な批判を浴びせています。ニュースソースとしての定例記者会見の場を否定されたわけですから。私も、知事が定例記者会見を開くことについては、「説明責任」という視点からも必要だとは思います。ただ、そのやり方、進め方については考えてみてもいいのではないかと思いますね。東国原知事も、旧態依然とした会見のやり方について疑問を持ったのではないでしょうか?たとえば、田中・前長野県知事が否定した「記者クラブ」のあり方についても、真に「自由な報道」という考え方とは矛盾することもあるわけで。
「じゃ、私が1時間しゃべったことを全部書いてくれますか?」という東国原知事の発言が気になります。記者は、「我々には編集権というものがありますから…」と答えていましたが、インターネットで全部生中継されている以上、編集も何もあったものではない。結局、マスコミ側も、自分たちが「必要とする情報」だけを知りたいし、そこを「編集」して「報道」したいだけなのかもしれません。
知事が「そのまんま日記」の中で、こんなことを書いていました。
「メディアはあそこしか取り上げないだろう。その後、約1時間に渡り、記者達の質問にきちんと僕なりの見解を示したことはどこも報道しないだろう。」
なるほどね。大変わかりやすいメディア批判です。
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