先日、ジョブカフェあおもりによる「キャリア相談員養成研修」を受講してきました。3日間連続という日程にもかかわらず、定員20名のところ、県内各地から30人もの教員の皆さんが集まりました。
それもそのはず、講師を務めたのは、工藤倫子さんですから。彼女の話を聴いてみたいと申し込んだ人も少なくないはずです。3日間とも10:00~16:00というびっしりのスケジュールでしたが、倫子さんの含蓄に富むお話にすっかり聞き惚れてしまった3日間でした。
今回の研修は、教員が「キャリア・カウンセリング」の技法と理論を学ぶこと。「キャリア・カウンセラー」の資格(CDA=キャリア・デベロップメント・アドバイザー)を取得するには、8日間にもわたる研修を受けなければならないとのことですが、今回のプログラムは、その研修内容のうち、学校の進路相談に役立つカウンセリングの部分を凝縮したものになっています。もともとは8日間の内容だと聞くと、3日間は決して長くはない。それだけ「キャリア・カウンセリング」が奥が深く、難しいものだということですね。
中学校や高校の「進路面談」って、先日紹介した植松さんも書いていましたが、「進路評論」をしてしまう先生が多い。かくいう私も、思い返すとあんまり自信がない。進路相談の際、生徒が話す将来の夢について、何も知らず、わかろうともせずに、まるで「ひとごと」のように「評論」に終始していなかったか…。そういう意識はなかったにせよ、「カウンセリング」についてほとんど何の知識も経験もなかったがために、結果的にそうなっていたかもしれないのです。そう考えると、当時の生徒には本当に申し訳なかったなあと思います。
今回の研修で見せてもらった映像教材に「悪い例」がありました。何人かの受講者のみなさんが、自分にも思い当たるとおっしゃっていましたが、私自身、何気ない先生の一言が、生徒にとってどんなに大きな意味を持つかということを、この研修を受けて身にしみて感じました。
そして、思ったのは、いやしくも教員として「進路相談」に臨むなら、やはりカウンセリングのイロハくらいは知っておくべきだということ。倫子さんがおっしゃっていました。「理論や技法を学ぶことはとても大切です」と。このことは、カウンセリングに限らないと思いますが、特にキャリア・カウンセリングや進路面談の場合は、今回学んだカウンセリングの理論や様々な技法を知っていると知らないのでは、生徒から引き出せるものが天と地ほどの差がある。
とても印象に残った言葉として、「過去は変えられる」という言葉がありました。いや、正確に言えば、「過去に起こったことに対するとらえ方や意味づけは変えられる」ということです。それほど「過去の体験」のない子どもたちにとっても、自分の進路や将来を考える時には、過去に縛られることがある。たとえば、あまり勉強が好きでなかったとか、親との関係が良くなかったとか、そういうことが将来に夢を持てない原因だったりもします。
でも、過去の意味づけを少しだけ変えてみれば、未来のとらえ方も変わるかもしれない! これって、すごいことですよね。自分の「暗い」過去も、解釈のしようによっていくらでも前向きになれるのです。心も持ちよう一つで、いくらでも自分の人生を切り開いていける。そして、それを手助けしてあげる、きっかけを作ってあげるのがキャリア・カウンセリングなのですね。
ところで、この考え方は、歴史のとらえ方ともちょっと似ているなと思いました。歴史上の事実や人物をどう解釈するかは、人それぞれですが、とらえ方によって、見えてくる未来も違ってきます。それが「歴史から学ぶ」ってことです。人も、自分自身の過去から学ぶことがたくさんあるのですね。
今回の研修は、倫子さんが最も力を入れたい研修だとおっしゃっていました。キャリア・カウンセリングの研修に3日間も出席しようという意欲のある先生方にこそ、伝えたいことがたくさんあるのだと。CDAとしてのキャリアと、多くの学校でいろんな生徒や先生方と関わってきた経験を持つ倫子さんならではの「思い」だと感じました。そういう彼女の思いに、私も含めて30人の受講者がちゃんと答えられたかどうかは、ひとえに、それぞれが学校に戻ってからの「実践」にかかっていますね。
…ここから何かがきっと変わる。自分も変わりたい。みんなも変わってほしい。
そんなことをずっと感じ続けていた3日間でした。
それもそのはず、講師を務めたのは、工藤倫子さんですから。彼女の話を聴いてみたいと申し込んだ人も少なくないはずです。3日間とも10:00~16:00というびっしりのスケジュールでしたが、倫子さんの含蓄に富むお話にすっかり聞き惚れてしまった3日間でした。
今回の研修は、教員が「キャリア・カウンセリング」の技法と理論を学ぶこと。「キャリア・カウンセラー」の資格(CDA=キャリア・デベロップメント・アドバイザー)を取得するには、8日間にもわたる研修を受けなければならないとのことですが、今回のプログラムは、その研修内容のうち、学校の進路相談に役立つカウンセリングの部分を凝縮したものになっています。もともとは8日間の内容だと聞くと、3日間は決して長くはない。それだけ「キャリア・カウンセリング」が奥が深く、難しいものだということですね。
中学校や高校の「進路面談」って、先日紹介した植松さんも書いていましたが、「進路評論」をしてしまう先生が多い。かくいう私も、思い返すとあんまり自信がない。進路相談の際、生徒が話す将来の夢について、何も知らず、わかろうともせずに、まるで「ひとごと」のように「評論」に終始していなかったか…。そういう意識はなかったにせよ、「カウンセリング」についてほとんど何の知識も経験もなかったがために、結果的にそうなっていたかもしれないのです。そう考えると、当時の生徒には本当に申し訳なかったなあと思います。
今回の研修で見せてもらった映像教材に「悪い例」がありました。何人かの受講者のみなさんが、自分にも思い当たるとおっしゃっていましたが、私自身、何気ない先生の一言が、生徒にとってどんなに大きな意味を持つかということを、この研修を受けて身にしみて感じました。
そして、思ったのは、いやしくも教員として「進路相談」に臨むなら、やはりカウンセリングのイロハくらいは知っておくべきだということ。倫子さんがおっしゃっていました。「理論や技法を学ぶことはとても大切です」と。このことは、カウンセリングに限らないと思いますが、特にキャリア・カウンセリングや進路面談の場合は、今回学んだカウンセリングの理論や様々な技法を知っていると知らないのでは、生徒から引き出せるものが天と地ほどの差がある。
とても印象に残った言葉として、「過去は変えられる」という言葉がありました。いや、正確に言えば、「過去に起こったことに対するとらえ方や意味づけは変えられる」ということです。それほど「過去の体験」のない子どもたちにとっても、自分の進路や将来を考える時には、過去に縛られることがある。たとえば、あまり勉強が好きでなかったとか、親との関係が良くなかったとか、そういうことが将来に夢を持てない原因だったりもします。
でも、過去の意味づけを少しだけ変えてみれば、未来のとらえ方も変わるかもしれない! これって、すごいことですよね。自分の「暗い」過去も、解釈のしようによっていくらでも前向きになれるのです。心も持ちよう一つで、いくらでも自分の人生を切り開いていける。そして、それを手助けしてあげる、きっかけを作ってあげるのがキャリア・カウンセリングなのですね。
ところで、この考え方は、歴史のとらえ方ともちょっと似ているなと思いました。歴史上の事実や人物をどう解釈するかは、人それぞれですが、とらえ方によって、見えてくる未来も違ってきます。それが「歴史から学ぶ」ってことです。人も、自分自身の過去から学ぶことがたくさんあるのですね。
今回の研修は、倫子さんが最も力を入れたい研修だとおっしゃっていました。キャリア・カウンセリングの研修に3日間も出席しようという意欲のある先生方にこそ、伝えたいことがたくさんあるのだと。CDAとしてのキャリアと、多くの学校でいろんな生徒や先生方と関わってきた経験を持つ倫子さんならではの「思い」だと感じました。そういう彼女の思いに、私も含めて30人の受講者がちゃんと答えられたかどうかは、ひとえに、それぞれが学校に戻ってからの「実践」にかかっていますね。
…ここから何かがきっと変わる。自分も変わりたい。みんなも変わってほしい。
そんなことをずっと感じ続けていた3日間でした。
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