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カクレマショウ

やっぴBLOG

決して「地方分権」なんかじゃない。

2008-11-14 | ■社会/政治
どうやら「定額給付金」とやらをもらえるらしい。総額2兆円!

しかし、そのお金は、決して政府が作りだしたお金ではなくて、元はといえば私たちの税金ですからね。要するに税金の還付金みたいなものです。政府が集めた2兆円をお返ししますので、国民全員に返してあげてください。でも「お金持ちの人」に返すか返さないかは各市町村で判断してください、ときた。

「お金持ち」かどうかの基準は、最低年収1,800万円だとか。「最低」ですから、これより上の金額を指定してもいいわけですが、その1,800万円だって、どこからその数字が出てきたのかわからない。要するに「適当」なんですね。適当な「制度らしきもの」を国が作って、それに地方が振り回される。丸投げにもほどがある。今日のニュースによれば、ほとんどの市町村は「所得制限」なんか設けないで、全員に渡す考えのようです。そりゃそうだ。自治体が住民の所得を把握するのにどれだけの手間と労力がかかるか。そもそも、法律の裏付けがないのに、所得制限すること自体がおかしいわけで。これだけ地方を振り回しておいて、これのどこが「地方分権」なのか。

今回の麻生首相はじめ、閣僚たちが口をそろえて言う「地方分権」という言葉の使い方には、ものすごくカチンときます。そもそも麻生首相の言い方や表情って、私はどうも苦手なのですが、あの調子で、あたかも当然のように「地方分権なんだから」と言われると、こんな時だけ都合良く使うなよな、と言いたくもなります。

本当に地方分権と言いたいのなら、お金だけ渡します、その使い道には一切口を出しません、ってことじゃないのか? 住民全員に分けるか、あるいは公園をつくるか、はたまた使わないでとっておくか、それぞれの自治体で決めてくださいってことじゃないのか。

…ん? なんだかそうなると例の「ふるさと創生資金」の1億円と同じか。それに、自治体にまとめてポンじゃあ、「票集め」にはならないしね…。麻生首相としては、「全員」にお金をあげて、ありがたく思えってところなのでしょう。(自分みたいな)お金持ちにも給付するのはおかしいと言われれば、(自分みたいに気前よく)辞退しますと言ってもらえばいいんじゃないの?って感じ。

それにしても、まとまるまでに二転三転するような、支離滅裂な「ばらまき政策」が麻生政権の「看板政策」というのだから恐れ入ります。思うに、麻生首相は、ピントがどこか「ズレている」のです。漢字の読み間違いにも驚きましたけどね、その程度ならまだいいのですが、なんだかそのうちとんでもないことをしでかしそうな気がしています。


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