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カクレマショウ

やっぴBLOG

人知れずアート#2

2011-09-29 | ■美術/博物
とある山中に人知れず存在するフシギ空間「熊の沢アート」。以前紹介した時と比べると、作品が大きく入れ替わっています。作者は今も新しい作品を次々と生み出しているらしい。そして、おそらく、夜中にこっそりと作品の入れ替えを行っているに違いない。



今回の新作品?、まずは「素足のひととき」。素足の少女が、ハーモニカ(昔小学校で使っていた2段のハーモニカ)を気持ちよさげに吹いています。おそらくは、彼女が素足を載せているのは、川辺の石なのでしょう。ということで、この作品は、「ある少女が学校帰りの川のほとりで、吹きわたる風があんまり気持ちいいものだから、思わず靴を脱いで裸足になって、音楽の時間に習ったハーモニカの曲を演奏している光景」ということにします。いいなあ、この作品。

  

かと思うと、同じく楽器を抱えていながら、とてもシュールな作品も見られます。たとえば、この作品はどうでしょう。おぼつかない風情でマンドリンを抱えているこの作品、よく見ると(よく見なくても)、首がない! しかも、四角くて真っ赤に塗られた上半身に、白いズボンの下半身というコントラスト。「コンサート」と明確なタイトルが示されているにも関わらず、あのけったいな「ジャンプ台」みたいに、意図がよくわからん! 現代アートといえば、現代アート(っぽい)。



現代アートといえば、こちらの作品も。タイトルの「R.ムーン」とはいったいどんな意味なのか。おそらくは、人間の姿をデフォルメしたと思われる作品ですが、貼り付けてある模様がちょっと、レトロな壁紙っぽいところがなんとも。



ところで、前にもあったこの少年像「希望」は、手の部分が破損しています。直してあげた方がいいと思う。脚が土に埋もれているのは相変わらずだし。はっ、もしかしたら、これらの少年像は、意図的作為的に体の一部を欠損させているのか…!? 深い意味があるとしたら、それはそれですごいぞ。

それから、今回、大発見をしてしまいました! 毎度おなじみ、卓球少年像。



よくよく見てみたら、右の鼻の穴になんか詰め物が…。ピンポンやりすぎて鼻血でも出したのかしら。それとも蓄膿症。いずれにしても、詰め物をしていないと、何かが垂れてくるのでしょう。こわ!

後ろの方では、2羽の鶴が気持ちよさそうに澄み切った秋空を見上げています。1羽の鼻先には、トンボも止まり、なんとものどかな光景に心癒されました。



限られたスペースとはいえ(見た目にはそれほど限られていないようにも見えますが)、なんといっても、配置の仕方があまりにも無造作なことは相変わらずです。円形に並べるとか、もすこし工夫してもいいような…。 でも、まあ、そんな細かいところには左右されないのが熊の沢アートなのかもしれない。僕たちは、今日もひっそりと「人知れずアート」しているのさ。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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気になっていました (ナイルの風)
2011-10-03 22:40:01
先日,県美で研修会を開き,その往復時に熊の沢アートをじっくり(?)鑑賞しました。実は,時々妻に「これって?」と疑われてしまうほど,私の学生時代の作品に似ているのもあったのです。それ以来,親近感といおうか気になるアートとなっていました。やっぴさんの観察力にいつも脱帽です!
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いえいえ! (やっぴ)
2011-10-05 00:49:11
専門家の方に観察力なんて言われると、恥ずかしい限りです。

それより、奥様の「観察力」のほうが素晴らしですね!学生時代の作品に似た作品があった…というのは、非常に興味深いです!
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