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やっぴBLOG

「インドの仏」展(東京国立博物館)

2015-04-11 | ■美術/博物

インドのイム。ではなくて、「インドの仏」展(東京国立博物館)。このロゴ、手塚治虫風ですね。これは絶対、手塚治虫の名作「ブッダ」を意識してるね(*^_^*)

2世紀頃のクシャーナ朝の時代の石仏に始まり、10世紀パーリ朝時代まで、歴史を遡ると、その時代時代で当然のことながら仏像の作り方が変化していることが一目瞭然です。ギリシア・ローマ文化の影響を受けたクシャーナ朝時代の仏像(ガンダーラ様式)は、彫りがキリッと深くて、ニヒルな笑みを浮かべたキザ男。しかも体は筋骨隆々ときてる。私たちからすれば「仏様」と呼ぶにはやっぱりちょっと違和感あるかも(^^)。

もちろん、時代が下るにつれて、仏像はどんどん「インド風」になっていくのですが、それとともに、インドでは、生活に密着した信仰としてヒンドゥー教が興隆していくのは皮肉といえば皮肉。

こうして仏教は、その発祥の地インドより、むしろ中国や日本、そして東南アジア諸国で厚く信仰されるようになっていきます。今回の展覧会では、ミャンマーの大理石の仏像が展示されていましたが、こりゃまた独特なスゴイ顔していました。仏教の教えそのものは変わらないにしても、信仰の一つの証しである仏像の表現方法は、それぞれの地域の文化に根差しているところが面白い。

それにしても、今から1900年以上も前に彫られた石造りの群像レリーフの緻密さなど、ほんとすごい。仏の教えに対する厚い帰依の心がずんずんと伝わってきました。

ひと通り見終わってミュージアムショップをのぞいてみたら、みうらじゅん&いとうせいこうの「見仏記」シリーズがズラリと並べられていたのには笑いました。やっぱりさー、仏像を知るには「見仏記」が参考になるんだよね(^O^) さすが。


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