
弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫で開催されている奈良美智+grafによる展覧会「A to Z」を観てきました。
「吉井酒造煉瓦倉庫」は、大正時代に建てられ、日本で最初のシードル(林檎酒)が醸造された場所なのだそうですが、現在は酒造所としての使命を終えています。弘前市出身の奈良氏は、この場所で2002年に個展「 I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」を、2005年には「From the Depth of My Drawer」弘前展を開催していますので、今回は3回目の展覧会となります。これまで同様、会場づくり、展示から運営に至るまで地元のボランティアの手によって担われているところが最大の特色です。
入り口を入ると、まるで異空間が広がっていました。巨大な倉庫の空間をフルに生かし、それぞれに個性的な「A」から「Z」までの「部屋」がしつらえてあります。壁一杯に描かれた女の子から、そのへんのダンボール紙になぐり書きされたようなデザイン画、例の犬の像など、奈良ワールドを堪能するには十分なスペースとなっています。
ところで、彼の作品に登場する女の子の顔が、以前よりやさしげな表情に変わってきているような気がしました。「笑顔」はさすがに見られないにしても、何かを一生懸命訴えるような眼差しは以前にはなかったなと思います。今回は、タイやアフガニスタンのカブールでの体験を盛り込んだ作品も含まれていましたが、当然のことながら、アーティストとして日々変化しているんだなと改めて認識。
grafというのは、画家や彫刻家、建築家、大工などによるクリエイティブなアーティストの集団、らしいのですが、奈良氏との「コラボ」による今回の試みは見事に成功しています。彼らの作品も全く違和感なく奈良ワールドに溶け込んでいました。(今回の展覧会やgrafについてもっと知りたい方は「A to Z」のサイトをご覧ください。≫サイトを見ればわかりますが、なんだってアート系のサイトってこうも見にくいんだろうと思います。デフォルトのフォントがあまりにも小さく設定されているため、そのままでは読みにくくて仕方ないわけであります。字は小さい方がゲージュツっぽいとでも言うのでしょうか? 説明も決してわかりやすいとは言えない。要するに、「私のアートが分かる人だけついてきて」ではいかん!と思う次第…。)(ま、それはともかく…)
「A toZ」のシンボルカラーである鮮やかな黄緑色が弘前の街にしっくりなじんでいました。酒造倉庫という、ずっと昔から街に存在する場所で、地元の人たちの手で展覧会が開かれる。地域資源を生かす、というのはこういうことを指すんだろうなと思いました。
「吉井酒造煉瓦倉庫」は、大正時代に建てられ、日本で最初のシードル(林檎酒)が醸造された場所なのだそうですが、現在は酒造所としての使命を終えています。弘前市出身の奈良氏は、この場所で2002年に個展「 I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」を、2005年には「From the Depth of My Drawer」弘前展を開催していますので、今回は3回目の展覧会となります。これまで同様、会場づくり、展示から運営に至るまで地元のボランティアの手によって担われているところが最大の特色です。
入り口を入ると、まるで異空間が広がっていました。巨大な倉庫の空間をフルに生かし、それぞれに個性的な「A」から「Z」までの「部屋」がしつらえてあります。壁一杯に描かれた女の子から、そのへんのダンボール紙になぐり書きされたようなデザイン画、例の犬の像など、奈良ワールドを堪能するには十分なスペースとなっています。
ところで、彼の作品に登場する女の子の顔が、以前よりやさしげな表情に変わってきているような気がしました。「笑顔」はさすがに見られないにしても、何かを一生懸命訴えるような眼差しは以前にはなかったなと思います。今回は、タイやアフガニスタンのカブールでの体験を盛り込んだ作品も含まれていましたが、当然のことながら、アーティストとして日々変化しているんだなと改めて認識。
grafというのは、画家や彫刻家、建築家、大工などによるクリエイティブなアーティストの集団、らしいのですが、奈良氏との「コラボ」による今回の試みは見事に成功しています。彼らの作品も全く違和感なく奈良ワールドに溶け込んでいました。(今回の展覧会やgrafについてもっと知りたい方は「A to Z」のサイトをご覧ください。≫サイトを見ればわかりますが、なんだってアート系のサイトってこうも見にくいんだろうと思います。デフォルトのフォントがあまりにも小さく設定されているため、そのままでは読みにくくて仕方ないわけであります。字は小さい方がゲージュツっぽいとでも言うのでしょうか? 説明も決してわかりやすいとは言えない。要するに、「私のアートが分かる人だけついてきて」ではいかん!と思う次第…。)(ま、それはともかく…)
「A toZ」のシンボルカラーである鮮やかな黄緑色が弘前の街にしっくりなじんでいました。酒造倉庫という、ずっと昔から街に存在する場所で、地元の人たちの手で展覧会が開かれる。地域資源を生かす、というのはこういうことを指すんだろうなと思いました。
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