むつ市で先日開催された人権学習講座「ちがいを豊かさに」。
第1回のテーマは「わいどの権利って何?」。「わいど」というのは下北弁で「私たち」という意味です。
青森市内で保育園を経営するかたわら、子どもに関わる様々な活動を行っている佐藤秀樹さんをファシリテーターとして、特に子どもの「権利」をめぐる興味深いアクティビティを体験することができました。
最後のワークとして行ったのが、「自分が難民になっ . . . 本文を読む
仕事上、私が師とあおぐ方が環境系の講座の講師として来青。ゆっくりとはいきませんでしたが、久しぶりにお話ができました。それから講座の一部を聞くこともできました。
彼は、私たちが当然と思っていることを、さくっと別の角度から鮮やかに切り取って見せてくれます。当たり前だと思いこんでいたことがいとも簡単に否定されてしまう。その悔しさとその快感。「パートナーシップは対等が原則。しかし、特定の場面場面では対等 . . . 本文を読む
中学校の時の生徒会にはスローガンがあって、それは「私たちにできることは私たちの手で」というものでした。「私たち」というのはもちろん「生徒」のことで、先生や親の手をできるだけ借りずに、自分たちで考え、行動しようという意味が込められていたのだと思います。
このスローガンを今、とても深く思い起こしています。
地方分権の大きな流れの中で、地域の「自治能力」が問われていくことは必至となっています。これま . . . 本文を読む
前にちょっと触れた「ウミガメのスープ」ネタの元祖本となっているのが、『ポール・スローンのウミガメのスープ』(エクスナレッジ、2004年)という本です。「水平思考推理ゲーム(Lateral Thinking Puzzle)」というのがこの本のうたい文句です。
「水平思考推理ゲーム」とは、「出題者の出す謎を、解答者(3人から8人くらいが適当)がさまざまな推理を働かせて解くゲーム」。たとえば、「ウミガ . . . 本文を読む
カナダ生まれの親支援プログラム、「ノーバデイズ・パーフェクト」を紹介する講座に参加してみました。
「ノーバデイズ・パーフェクト・プログラム」とは、その名の通り、「完璧な親なんていない」という基本的コンセプトのもと、孤立している親や「問題」を抱えている親などを対象とした支援プログラムです。お互いに持っている「資源」を出し合いながら、個々の問題を解決しようとします。
「ノーバデイズ・パーフェクト・ . . . 本文を読む
「読み聞かせ活動者講座」という講座の1コマを担当するために県立図書館まで出かけました。私に与えられたテーマは「楽しいグループ活動をするために」。読み聞かせ活動に取り組んでいるボランティアの人たちがサークルやグループで活動する時に参考になるような…、という内容を求められました。持ち時間は2時間。
そこで、私なりに考えた次の4つのポイントを挙げることにしました
1 人権感覚豊かなコミュニケーション
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またまたある会議でいい話を聞きました。
地域コミュニティや住民自治について協議する会議の場で、ある方が紹介してくれたのが「しあわせの石のスープ」という童話です。
たび重なる戦争や天災でお互いを信頼できなくなった村がありました。そこへやってきたのは3人のお坊さん。しかし村人は窓を閉め切り、出てこようとしません。そこで3人は「石のスープ」を作ろうと言い出します。小さな鍋でお湯を沸かしていると、小さ . . . 本文を読む
映画好きの人たちが1992年に始めた「中世の里なみおか映画祭」。
人口2万人の浪岡町では、行政が住民によるこの試みを全面的にバックアップしてきました。補助金を出し、上映会場を無償で提供し、開催に関わる事務的な手続きにも協力を惜しみませんでした。「なみおか」という名前のついた映画祭だからというだけではなく、住民の心意気を行政が理解し、「カネは出すが内容には口を挟まない」という、住民と行政の協働の一 . . . 本文を読む
「ボランティア」という言葉もずいぶん普通に使われるようになってきましたが、それでも実際に「ボランティア活動」をするとなると、まだまだ身構えてしまうことが多いかも知れません。何年か前に公共広告機構が放映していた「チョボラ」(ちょこっとボランティア)というキャンペーンは、ボランティアなんて身構えなくても簡単にできるんだよ、というメッセージでした。
「勤ボラ」という小冊子を読んでいたら、「本業ボラ」と . . . 本文を読む
「いま、3秒にひとりの子どもが命を落としています。
極度の貧困により命を落とす子どもの数は1 日3 万人、1 日1 ドル以下の生活をしている人は12 億人、きれいな水を飲めない人は10 億人以上、読み書きのできないおとなは8 億6000 万人、これまでエイズにより命を落とした人の数は2000 万人。」(http://www.hottokenai.jp/)
世界中のNGOが参加して現在繰り広げられ . . . 本文を読む
所属しているNPOが関係する「コミュニティ・ビジネスフォーラム in あおもり2005」に参加してきました。
「コミュニティ・ビジネス」とは、「市民が主体となって、地域が抱える課題をビジネスの手法により解決し、またコミュニティの再生を通じて、その活動の利益を地域に還元するという事業」(NPO法人コミュニティビジネスサポートセンターのサイトより)のことです。
その最大の特徴は、「地域」をベースと . . . 本文を読む
玄田有史さんの『14歳からの仕事道』という本を読んでいたら、「気楽に「頑張る」なんて言わないことだ」という言葉が出てきました。
そうなんです、みんなあまりにも簡単に「がんばれ」とか「がんばる」って言い過ぎなのです。確固とした目標がある人にはふさわしい言葉かもしれません。スポーツでもっと上達したいとか、あるまとまった仕事に取り組んでいるとか、試験で80点以上取るとか。
でも、深く落ち込んで、とり . . . 本文を読む
上田紀行さんの講演の中で、こんなワークがありました。名付けて「生き生き度アンケート」。
質問はこうです。「あなたは今、生き生きしていますか?」
「生き生きしている」、「どちらでもない」、「生き生きしていない」の3つの選択肢に、「どちらかというと」という選択肢をそれぞれはさんで5択とします。さあ、あなたはどれに手を挙げますか?
私も何度か試してみたことがありますが、たいてい「どちらかというと生 . . . 本文を読む
群馬県教育委員会が「ぐんまの子どものためのルールブック50」という小冊子を作りました。「当たり前だけど、とても大切な50のルール」が挙げられています。
たとえば、
「1 早寝早起きをしよう」
「6 服装をきちんとしよう」
「10 家の手伝いを進んでしよう」
「19 授業中は集中しよう」
「23 友だちの悪口は言わない」
「25 だれも仲間はずれにしない」
「37 映画館や美術館などでは静かにしよ . . . 本文を読む
NPO推進青森会議の井戸端会議に出席してきました。不定期に行っているミニ学習会です。今日のゲストは、地域問題、地域経済、地域産業といった分野で県内各地で調査やヒアリングに取り組んでいる地元大学の社会学の教授でした。県外からいらした方なので、非常に冷静に、客観的に青森県の地域性や県民性を分析していただき、そのお話をもとにフリートークをしました。
私が感じたのは、
1 青森県民はヨソ者に冷たい、ボ . . . 本文を読む